2012年2月29日水曜日

算数のことば

春休みなので、午前中にさくっと取り組み。
プリントの類、時計の読み方の練習、音読など。

今日は1年生向けの算数の問題をいくつかやってみた。
足し算、引き算、長さ比べ、10より大きい数。

計算は、10までの数の繰り上がりのないものなら、足し算でも引き算でもサクサクやる。
現地校でもすでにやっているので、どってことなさそうな感じ。
ところが、問題文の質問の仕方に慣れていないので、それでつまづくことがわかった。

助詞に足をすくわれたり、


問いの意味がさっぱりわからなかったり。


最初、正しくむすべていたのだが、計算をした形跡がどこにもなかった。
不審に思って根拠を問いただしてみたところ、「なんとなく~」とな。
勘で合ってるからタチが悪いぜよ…。


思い当たったのは、以前日本で日蘭ハーフの子の家庭教師をした時のこと。
教え始めたのはその子が小学校2年生の頃で、まさに上記の点で苦労していた。
日本在住で、お父さんは日本人、日中接するお母さんはオランダ人。
外では日本語、オランダ語は継承語…という、我が家を鏡で反転したような状況だった。

そこのお宅では父母間の会話が英語だったので、家で日本語に接する機会がやや少なかった
のかもしれない。
とにかく、算数の文章問題でつまづいていた。
具体的にどうやって乗り越えたのか覚えていないけれど、いつも授業時間の半分ほどを雑談に
費やしていた。こちらは完全に聞き役。
現地語(=日本語)でたわいもないことを話す、そのことに飢えていたのだろう。
根気よく聞いてくれる相手というのも、いそうでいないものだ。きっとその辺にヒントがある
のだろうと思う。


こまめの場合、計算問題に取り組む際、頭の中では何語を使ってやっているのかわからない。
ぶっちゃけ、オランダ語でスラスラできるなら、それでちっともかまわない。
私も数字がらみのことは日本語でしかできないけれど、それで困るようなことも特にないし。
あとは、こまめの場合、日本の学校に期間限定でおじゃますることはあれど、受験などで必要
になることはおそらくないと思う。
計算に限らず、年齢相応の思考を深めたり広げたりしていけるようなら、どちらの言語でも
いいと考えている。

では、「日本語で算数の文章問題を解くこと」を、いったい何のためにやるのか?

うーん、なんでだろう…。

考えた末、日本語で論理的思考をするための基礎になっているのかな?と思い至った。
っていうか、それぐらいしか思い当たらない…。
まあ文章題なんてやらなくても、本さえいろいろ読んでれば、それなりに考えたり話したり
できるようになるのかな??

10数年後、こまめがしっかり考えられるような年頃になってから、母子でどんな会話をして
いるか想像もつかない。
茶飲み話ぐらいはしているだろうが、議論めいたことをしているかどうかなんてわからない。
家庭の中だけでなく、外(=こまめにとっての社会、世間)でどの程度日本語が必要とされて
いるかもわからない。
こればっかりはその時になってみないと…。


いずれにせよ、「文章題必須」とまでは思わないから、解答の正誤にはそれほどこだわらない
けれど、いろいろな種類の日本語に触れておいてほしいとは思うので、俳句などと同じように
サラッと続けてみるかな、といったところ。
「妙な聞き方するわな~」とか茶化しながら、軽~く。
これは「コトバの問題」なのだから、こまめがわからないことにイライラしないこと!…と
心に刻んでおこう。
(そういえば、なぞなぞだって、形式に慣れない最初の頃は「???」だったもんなあ)

2012年2月27日月曜日

オランダ語でも三行日記

先週、宿題で一週間の三行日記をつけたのがよほど新鮮だったのだろう。
自分で色紙を切り貼りして帳面らしきものをこしらえて、そこにオランダ語で一生懸命書いて
いた。

まずはタイトル。

hoe heet boek  この本の題名
wat gebrt er vandag  今日の出来事



24 februwari  2月24日
gomame hat har eten niet har eten nit opgegete  ごまめちゃんがごはんをいっぱいのこした



26 februwari  2月26日
hep ik met papa heb ik naar De BieBiejotek Boeken gelent.  
 おとうさんと図書館へ行って本を借りました。


自己流のはちゃめちゃなスペルはご愛嬌。この年齢ならではのかわゆさだと思う。

オランダ語に限らず、英語やフランス語などもそうだけれど、覚える文字(アルファベット)
の数はそれほど多くないのに、その組み合わせ方には複数の可能性があって、耳で聞いた言葉
を正しいスペルで書けるようになるには、訓練が必要だ。
その点、日本語は、覚える文字数(この場合ひらがな)はアルファベットの倍ほどあるが、
書き記すためのルールは単純で、そう苦労しない。
…なんていうことにも思い当たった。

それから、単語と単語の間を空けていないのは、もしかしたら日本語の影響かもしれない。
オランダ語で文章を書く練習を学校ではまだやっていないだけなので、いずれ覚えるだろう。

2012年2月26日日曜日

書く ~文字から言葉へ、そして文章へ~

学校からもらってきた「おたより」に、宿題に取り組む5~6歳児の支え方のアドバイス
(先生から親への知恵のおすそ分け、特に書き取り練習に際して)が書かれてあった。

*子ども自身、できれば(点線や補助線なしで)自力で書き上げたいと思っている

*字を書くことをどうでもいいとは思っておらず、できれば上手に書きたいと思っている

*いずれは(点線や補助線なしで)自力で書くようになる

*日本語を書くことが毎日行われるわけではない中、その最初のステップにおいて「お手本
 をなぞる」のは、子どもが書き慣れる段階において、あって良い過程である
 →ゆえに、徹頭徹尾自力のみ…でなくても良い

*どの程度の支援が必要かは子どもによって異なるが、困った時に助けの手が差し伸べられる
 という安全弁を持っていることは大切である


こまめにもよく当てはまることなので、フムフムと納得して読んだ。
上手に書きたいのに書けなくて、がんばってみるものの自分ではバランスを修正できなくて、
憤慨…ということがよくあるのだ。
うちの場合、ちゅうちょなく赤鉛筆で修正を入れ、それをなぞることで感覚をつかませて、
それから「赤」なしで書けるようにもうちょい練習…という感じでやっている。
まあこれは私個人の書道教室での経験をそのまま繰り返しているだけなので、是非のほどは
わからないが、助け舟を一切出さないお家もわりにあるらしい。

書道教室でもモンテッソーリでもそうだが、「提示(やってみせる)」をじっくり観察させ
れば、自力でやってみる際にずいぶんヒントになると思っている。
料理の手順がレシピではよくわからなかったのに、動画で見ると一瞬で納得…みたいなもん。
「これから自分でやるのだ!」という気概で見ていれば、得るものは必ずあるはず。
だから、あらかじめ書かれた点線なり補助線なりをなぞるのと、その場で書かれた「赤」を
なぞるのとでは、その意味がまったくちがう。後者のライブ感にまさるお手本はない。
文字は単なる線ではなく、緩急の流れのある水とか、余白をはらんだ雲のようなものだから。


「安全弁」についての最後の一文は、宿題のサポートに限らず、生活のあらゆる場面で言える
ことだろう。
身の回りのことは何でも自分でできるように…との思いから、ついつい突き放してしまいがち
なのだが、助けを必要とするサインに気づくゆとりぐらいは持っていなくては…と考え直した。



さて、こちらは、昨日提出したこまめの一週間分の三行日記。

こうして日記形式で書いてみて、改めて気づいたこと:

●主語をはぶかない
 「わたしは○○した」「わたしは××へいった」など、やたら自分を主語とした文を書こうと
 するのは、きっとオランダ語の影響だろう。
 日本語だと、日記で何かをしたのは自分という前提だから、省いてもちっとも変じゃない。
 でも、それを変じゃない、むしろ毎日の記録にいちいち「わたしは…」と出てくると過剰に
 感じてしまうのは、自分が日本人だからだろうなあ。
 
●助詞がややこしい
 「わたし」「きょう」「どこそこ」「どこそこ」などなど、これも普段の会話では
 省く方が当たり前になっている助詞の数々。
 こういうのをちゃんと意識して練習すれば、「文章書ける」ようになるんだろうなあ。

●いつの間にやらけっこう書ける
 たまに「えっと…、これってどういう字だっけ…」とあやふやになることはあったが、概ね
 すらすらと書けていた。
 一字一字、留めハネやバランスに気を配りながら練習するのと、細部を意識せずに流れる
 ように書けるようになるのの橋渡し中。
 読みでも経験したが、点が線になるこのひとまたぎはスゴいと思う。
 

2012年2月25日土曜日

また森へ

補習校の送迎の合間。
ずいぶん寒さが緩んだので、ごまめとふたり、久しぶりに「森の公園」へ行ってきた。

まだ10℃もいかないけど、もう手袋も帽子もなくても平気♪

小さい頭ながらおどろくほど記憶はしっかりしているようで、「おいしいおいしいした~」
以前腰かけてお弁当を食べたベンチを覚えていたり、拾って食べたのとよく似た木の実のついた
枝を指差して「あれたべたい~」と欲しがったり…。
私もそうだったけれど、食べることと結びついた出来事って、よく覚えてるんだよな。


お天気とは裏腹に、朝から重低音のように響いていた頭痛がだんだんひどくなってきて、
午後には爆音と言ってもいいくらいになってしまった。
周囲でも風邪やインフルエンザが猛威をふるっているこの頃。一過性だといいけれど…!

2012年2月24日金曜日

春休み突入

今日から10日間の春休み。

午前中、音読やカタカナの書き取り練習などをしてから、久々におけいこ時計を取り出した。
とけいのほん1』でざっとおさらいしてから、○時と○時半を作らせてみる。
3時、5時、8時、11時、2時、6時、7時…
7時半、8時半、10時半、1時半…
よしよし。

次に、「これ何時?」と読む練習。
2時、4時、4時半…オヤオヤ? 5時半じゃないよ。
7時、8時、9時半…アレアレ? 10時半じゃないよ。
その後もことごとく○時半を1時間ずらして読んでしまう。
これは、もしかしたら、オランダ式のへんてこりんな時計の読み方の影響かも?!
(オランダ式は、9時半を「half tien=10時まであと半時間」と読むのです…涙)

間違えてばかりで面白くないのか、機嫌も悪くなってきたので切り上げた。


お勉強につきあいつつ、合間合間に申請書類に必要なものをかきあつめる。
滞在許可証の期限切れが迫っているのに、移民局の方から届くはずの手紙がいっこうに届かず、
問い合わせてみたら、自力で申請書類をダウンロードして勝手にやってちょ、とな。
うへ~!かなり焦る…。

そんなこんなで、午後、証明写真を撮ってもらいに行った。
近所の額縁屋さんが副業でやっているのだが、街の写真屋さんより感じ良く撮ってくれるので
気に入っている。
規定が厳しくなったとかで、耳は全部隠れていてはいけないとか、眉毛も全体が見えてないと
いけないとか、もういっそ全員にヘアバンド支給せいや!みたいな。

いつも撮るばかりで撮られることがないので、こんな写真でも1枚残って入れば、いつの日か
子らが見つけて笑ってくれるかな。

2012年2月23日木曜日

幼稚園の日々、カタカナドリル

ごまめの幼稚園通いも早や7週目。
「母とはなればなれになる不安」がまだまだ強くて、付き添っている間は母のひざにかじり
ついていることも多いのだが、今日はほんのちょっぴり前進。
自分でおもちゃを取りに行った!
ほんの数メートルのことだけれど、後ろをふりむかずに「自分の世界」に向かっていく勇気が
いつの間にか育っていたようだ。「楽しさ」が「こわさ」に打ち克ちつつあるのかな。

「おにんぎょう、とって」
「これ?」
「ううん、ちがう…」
「こっち?」
「うん」
母の仲介なしで先生に要求を伝えるのも大事な練習。
いちいち母にあれこれ言ってくるのを、あえて「先生に聞いてみよか」と取り合わない。

もうひとりの先生とちょっかいを出し合ってケラケラと笑う姿も何度か見られた。
これは良い兆候!…とほくそ笑んだのだが…、来週は春休みなのだった。うう、残念!
休み明けにまた再び慣らしてゆくしかないな。

余談だが、時々教室の様子を見にくる事務の先生が、
「あ、またいる~!そんなにここで遊びたいの?大人料金取っちゃうゾ!」…なんて軽口を
たたいていく。
「ごまめちゃんは…あ、いるのね、だったら良しとするか」だなんて、まるでごまめなしで
遊びに来てるかのような扱い(笑)!
私としても早く解放されたいのですがね…。
ま、あせらずいこう。


こまめはといえば、前にフリーマーケットで買っておいた『カタカナドリル』が気になって
仕方のない様子。さんざん催促されてやっと数枚コピーしておいた。
(以前はこの手のドリルには直接記入させていたのだけれど、後でごまめも使えるから、家で
コピーして使うことにした)

ちょっと古そうだけど、中は新品。

ドリル形式になってるとやってみたくなるのか、カラーのイラストが魅力的なのか、何が
理由かはよくわからないけど、モチベーションが上がっているのは良いことだ。

最初の方はこんな感じ。

補習校ではカタカナ練習は特にやらないと聞いていたので、まあ読みからのんびり始めたら
良いやと思っていた。(それで、時々カタカナシールなんかやっている)
本人が書きたいと思うなら、大いに練習してもらおうではないの!
ま、こちらも、あせらずぼちぼち。

2012年2月19日日曜日

からい=あつい、三行日記

生けっぱなしで放置していた、お正月飾りの残り。

ふと気づくと芽吹いていた。
花瓶の水栽培ではどうしようもないだろうが、どこまで育つか見てみよう。


お昼ごはんに、ちょっぴり辛いラーメンを出した。
韓国製のインスタントラーメンで、今や品薄で超高級品となってしまった日本製のラーメン
(5食入りで1000円ほどするんですよ、奥さん…)のかわりになるかと思って買ってみた。

パッケージの色的には「塩ラーメン」ぽい雰囲気で、赤い要素はこれっぽっちもなかったはず
なのだが、そこは韓国製。やっぱり辛い。
ちなみに、ハングル文字はサッパリ読めないので、唯一目についた数字「550ml」と「4」を
頼りに、熱湯550mlで4分茹でて作ってみた。
具は、作りおきのママレードポーク。

唐辛子系の辛さはけっこう平気なごまめも黙々と食べていた。
さすがに赤い輪っかそのものはどうかと思ったので、口に入れそうになった時「あっ、それ
辛いよ、やめとき」と制止しようとした。
しかしそこは2歳児。好奇心から、ちょっとかじって味見。

数秒後…

アッチ~!

そして、おしぼりを口に突っ込む!
ふきんで拭いても辛味は引かないんだよ~。
ガーゼのハンカチでも無理なんだよ~。

なんやかんや突っ込んだ挙句、冷たい牛乳とふりかけごはんで、やっと口の中がフツーに
戻ったようだった。


午後、こまめは久しぶりに近所の公園へ遊びに行った。
雪も氷もなく穏やかなお天気だったので、ご無沙汰していた自転車に乗ったり、ブランコや
縄跳びで遊んだり、6時すぎまでたっぷりと外にいた。
夕方の気温は5℃前後。それでも、氷点下が続いた頃よりはだいぶ緩く感じられたのだろう。
一番星が出る頃、エプロンにつっかけで呼びに行く、昭和な母…。


今週の宿題に、一週間分の三行日記が出た。

まず、順番がバラバラの曜日の名前を正しく並べなおし、台紙に貼り付け、その日にあった
ことを書き留めていく。
その日にしたことや食べたものなど、何でもいいから書いてね、とのこと。
(ちなみに、補習校では「日曜始まり」で教わっているようだ)

ひらがなをあらかた覚えてしまったこの時期。
「書き」のハードルをいかに低くして継続させるかが肝心、と思っていたので、これくらいの
分量がちょうどいい。

文章は、一緒に考える。
「きようわ」「いぱい」など、ありがちな間違いを修正する。
「どこがちがうと思う?どうやったら正しくなると思う?」と聞いたら自分で直せるから、
わかってることはわかってるのだ。それを一発で書けるようにするには、ただただ慣れるしか
ないんだろうなー。

2012年2月17日金曜日

こどもニュース

放課後、こまめのクラスメートの家で遊ぶ。
ごまめ&母もついて行く。

んふふー♪
家では出てこない「チョコレートコーティングされたクッキー」をおやつにもらってご満悦の
ごまめ。
でも、慣れない味のせいか、3分の1くらいで「ごっさまえした!」。


さて、「聞いてわかる単語」の充実度を上げる対策として思いついた「こどもニュース」。
夕方6時45分~という中途半端な放映時間。大半の家庭では晩ごはんの後なのだろう。
うちは父の帰宅が6時半で、それに合わせて晩ごはんを食べることにしている。
金曜日だし、それが7時になってもまあいいかな…と、みんな揃って見てみることにした。

そしたらまあ、女王陛下の次男である弟王子が、スキー中に雪崩に巻き込まれて意識不明の
重体という、いきなりの大ニュース。
早速「lawine(雪崩)」なんていう耳慣れない言葉が登場した。

見終わって、いきなり大人が解説するのではなく、こまめなりに何を見聞きしたのか質問する
ところからやってみた。ぼんやり見てるだけ…という可能性もあるので。
そうしたら、「王子がオーストリアで雪に埋もれてしまった」ということはわかったようだ。

晩ごはんを食べながら、父が雪崩の解説をする。
母は日本語で雪の性質の話なんかもしてみた。
手に持って遊ぶ分にはフワフワして面白いけど、雪って本当はとっても重くて冷たくて、
下敷きになったら身動きすることも息をすることもできないんだよ…とか。

子ども向けのニュースとはいえ、娯楽番組ではないので、幼稚園児にはちょっと難しいかも
しれない。かなり早口だし。
でもまあこうやって新たな切り口の会話のきっかけにもなったりするし、絵本には出てこない
トピックにも出会えるし、週に何回か見てみてもいいかな。

…っていうか、私のオランダ語に一番役立ったりして!

2012年2月16日木曜日

個人懇談と通信簿

現地校の個人懇談があったので、放課後、父と一緒に行ってきた。(ごまめも…。)
先週のうちにもらっていた通信簿と、先日の全国学力テストの結果を見ながら、担任の先生と
15分話す、というもの。

通信簿の項目や評価の仕方は学校によっていろいろあるようだが、こまめの学校では以下の
ようなもので、それぞれ「はい/いいえ」「習得済み/取り組み中/未習」などの評価に加え、
先生がつらつら書いてくれたコメントがつく。

Onderbouw / groep 2  低学年クラス 6歳児

 【こころ】…社交性、情緒面の発達
   性格、性質、自信や責任感の有無、授業中の態度
   大人(教師)やクラスメートとの関係 など

 【からだ】
   手先の器用さ(運筆、ハサミ、靴ヒモ結び など)
   運動神経(スキップ、ケンケン、着替え)

 【ことば】…国語=オランダ語の学習
   発話、読解、音韻
   絵画造形、演劇、音楽表現

 【かず】…算数
   100までの数の概念、足し算、引き算、平面図形、立体
   時計の読み方、週や季節の概念

 【総合評価】


芸術分野が「言語」のカテゴリー、季節の概念が「数」のカテゴリーに分けられていたのが
ちょっぴり意外。

こまめのクラスでの振舞や発達具合も気になるところではあったが、それよりも、冬休みが
明けて着任された新しい先生がどんな人か気になっていたので、初めて落ち着いて話すこと
のできる機会がありがたかった。

成績そのものは、ほぼ問題無し。
算数など、どんどん進めていったら良いとのことで、ひとつ上の中学年クラス(7~9歳児)
にちょくちょく「お客さん」として参加させてみましょうとのことだった。

唯一の弱点:耳慣れない(日常会話で使わない)語彙の強化は、オランダ語での読み聞かせを
今よりも頻繁にする、ということで、父が発奮中。
テレビの「こどもニュース」なんかも観せた方がいいかな?

母は引き続き日本語に専念する、という姿勢については、褒められも咎められもしなかった。
ニュートラルな先生なのだ。

それもあって、前の先生が通信簿に書き残してくださったコメントがとてもうれしかった。
「土曜日には日本式の学校に通い、日本語の読み書きも一生懸命頑張っていることを思うと、
 ほんとうに頭が下がりますよ!
 こまめさん、2ヶ国語が読めるなんて、とてもすばらしいこと。大いに誇りに思ってね!」


最後に、おなじみのやりとり:
「着替えや食事がもうちょっと早くできるといいですね」「ハハハ…(苦笑)」
…もはや誰にも解決策は思い浮かばないんだよ~。

2012年2月14日火曜日

マイペース

朝の校庭にて。

母「ゆき、ぜーんぶなくなっちゃったねぇ。」
ごまめ「うん…」
母「ゆき、どこいっちゃったのかなぁ?」
ごまめ「あっち!」(と空を指さす)

どうしてあそこにあるって知ってるのかな???
さすがに「蒸発した」とは知らないだろうけど、空から降ってくるっていうのはわかってる
のかしら。


今日の幼稚園での工作:ごまめから父へのバレンタインカード!

Fijne Valentijnsdag = (Have a) Nice Valentine's Day
オランダ語でも「バレンタイン」。綴りがちょっぴりちがうだけ。


今日やったプリントは2枚。
まずは「ふ」のつく言葉集め。

ろしき」ってなにー?と描く前に聞くので、取り出してきて何か包んで見せた。
こういう「耳にしたことはあって、頭に残ってるんだけど、意味の釈然としない言葉」を発掘
して意味を再確認できるのも、言葉集めやしりとりなどの効用だろう。


りかけ」…梅味がお好みなわけね。


るしんぶん」…回収車なんて滅多に見かけないのに、覚えてたんだな。
肝心の古紙はといえば、手提げに入っていて、集積所に持っていく途中なんだそうな。


もう一枚は、おはなし作り。
バラバラの絵が4つあり、つなげてひとつの物語にする必要はなく、それぞれの場面で何が
起こっているのか話せば良いだけだったのだが、こまめはつなげてお話に仕立て上げた。
きっとそうするのが好きなんだろう。

こんな感じ。
「ちょと」→「ちょっと」、「○○おあげた」→「○○をあげた」など、修正する箇所が若干
あったものの、自力で書いてみようとがんばったので良し。


妙にディテールに凝った絵を描いたりして時間をかけていたわりに、途中で機嫌を損ねること
もなく、徐々にではあるけれど効率も上がってきているような感じ。
(前は1日1枚がやっとだった)
1日で全部仕上げてしまうお友達の話をしたのも影響してるのかな…?

こまめにはこまめのペースがあるし、絵を描いたり色を塗ったり、独自に情熱を注ぎたそうな
箇所もある。
早く済ませられるに越したことはないけれど、スピードが全てでもないし、まあ許容範囲なら
本人のペースに任せてもいいかな、と思えるようになってきた。
しびれを切らしてイラッと来ることも多々あるけれど、「見守ってもらえる」という安心感も
大事な時期だろうし。

(でも着替えとかは問答無用で早くしてほしい~~~!!涙)

2012年2月12日日曜日

おもちパーティー

今日はライデン近郊のTさんのお宅にて、餅つき機で作ったおもちをみんなで食べよう!と
いう集まりに行ってきた。
連日の持ち寄りパーティー、しかも今頃お正月っぽいネタ続き…☆

うちは皆もち好きなのだけれど、父はたまった仕事をひとり静かに片付けるためにお留守番。
こまめはもう何日も前からワクワク。

ゴトゴト、こね中。餅つき機って初めて見たけど、ホームベーカリーみたいなのねえ。

お米は、エスニックショップで買えるタイのモチ米とのこと。

できたおもちに群がる子ども達…。


安倍川もち、あんころもち、きなこもち、すりごま、黒蜜きなこ…などなど、多彩!
こまめもごまめも延々と食べていたねえ…。

こちらはHさんによる持ち寄りの一品。

雪の日のおでんは最高~! 私はこれにつられて行ったようなものなのだ…。
おいしかった練り物の半分以上は手作りとのこと。すごいなあ!

ちなみに、私が持参したのはデザートの「芋栗ようかん」。
フランス産のマロンペーストに甘く炊いたさつまいもを散らして、寒天で固めたもの。


6家族18人、初めて会う人もいて、面白かった。
兄弟間の会話、それぞれの小学校(現地校)のちょっとした習慣のちがい、などの話題も
興味深かった。
ちょっと前までのこういう集まりでの話題は、幼児のしつけとかだったのになあ。
子の成長とともに親の視点も変遷するというわけね。

日本語の家庭教育、読み書きをどこまでもっていけるか、何をどうめざすか…
皆それぞれに考え、試行錯誤しているんだということがわかって、力づけられた。

こんな機会を設定してくれてありがとうね、Tさん!

2012年2月11日土曜日

今ごろ新年会

月に一度、読み聞かせ&遊びで集まっている会の晴れのイベント日。
「新年会」という名目で、毎年1月~2月に盛大なパーティーを催している。
公民館のホールにて、持ち寄りのお料理やお菓子に舌鼓をうちつつ、楽しく歓談するのだ。
今年の参加は、日蘭家庭、日日家庭、日米家庭など、合計14家族。
赤ちゃんも入れて、総勢50名!


今年のメインイベントは「運動会」!
ラジオ体操に始まり、玉入れ、パン食い競争、借り物競争、二人三脚…。
定番のBGMも流して、盛大に盛り上がった。

赤ちゃんも玉入れ!



パン食い競争、低いのも難しいよう。



最後に記念のメダル贈呈。
家でせっせこと仕上げていたのがこれ。工作の時間にみんなで土台を作ったのだ。

もらったメダルをしげしげと眺めるBちゃん…。(赤ちゃん達ももれなく受賞!)

食事の後には、いつも日本語環境を暖かくサポートしてくれているパパ達に、バレンタインの
チョコをプレゼント。配るのは当然女の子達の役目。

豆まきもやった。
5~6歳児による力強い豆のおかげで、二人の鬼はわりとすぐに退散してくれた。
爆泣きしちゃう子はいなかったかな?

いやはや、ものすご~く充実した数時間だった。
プログラムの多彩さもさることながら、準備期間のワクワクも忘れがたい。
まるで体育祭や文化祭を準備しているような気分だった。
お祭り好きのいい仲間に恵まれて、幸せだ~!

2012年2月10日金曜日

きつねとりす

今週の宿題より。
お話作りの課題は、絵を見て物語をつくろうというもの。

題は『きつねとりす』にしたらしい。
絵を見て「むか~しむかし…」と昔話風に語ってくれた。
それを後からかいつまんで、こまめが自力で書き留めた。

話しているうちに結構長いお話になってしまったので、ものすごい途中まで。
(まだそんなにたくさんは書けないので)
続きの要約は、母が小さく書いておいた。


もういっちょ。
3月の年度末でこの「プリクラス」という小学校準備クラスはおしまい。
それで、思い出文集みたいなものを作るんだそう。(日本の学校らしいな~)
その名もズバリ『おもいで』。

屋内ホールの鉄棒にはまっているこまめ。
ここまで書けるようになったのも、この半年の成果だね。

2012年2月9日木曜日

ご褒美制作

土曜日の行事に向けて、工作の仕上げ作業中。
久しぶりにアクリル絵の具やら使って、楽しい…。

材料を選びに市場(屋外マーケット)に行ったのだけれど、零下10℃近い寒さの中、暖房も
なしで一日中外に立ってるなんて…!(カイロみたいなもんもないんだろうなあ、きっと)
「まあこれくらい平気よ」なんて手芸用品の屋台のお姉さんは言ってたけど…逞しすぎる!
私が軟弱過ぎるだけ??

さてさて完成が楽しみナリ。

2012年2月8日水曜日

また氷の上へ

こまめの通う小学校は、低学年の間は水曜日がまるまるお休み。
家の近所の学校は、水曜日は午前中授業のところばかりなので、その辺で子ども達の姿を
見かけることはない。

…というわけで、天然のプライベートリンクへ!

いつもの、近所のミニ運河(用水路)なんだけどね。独占状態~♪

こまめがはいているのは、こけない入門用スケート。
去年だっけかな?父の同僚さんから、お古でいただいた。

これで走り回るかと思いきや、相変わらずそろりそろりと歩き回っていた。
スピードに乗るよりも、氷の中を観察する方が面白かったよう。
あぶくとか、水鳥の羽根とか、割れた風船とか、葦の茎とか、いろいろ入ったまんま凍って
いるので、琥珀の中に閉じ込められた羽虫を見るような、時間が止まった不思議な感じ。


午後は、バレエ教室の後、月に一度の読み聞かせ&遊びの会へ。

絵本の読み聞かせの他、今週末の行事のリハーサルや工作など、盛りだくさんで楽しかった。

2012年2月6日月曜日

氷の上

放課後、近くの運河(小さい方)へ行ってみた。

凍ってる凍ってる!
しっかり氷点下の日が続いてるからね~。

こまめは、スノーブーツでスケートのまねごと。
これさえ危ういようでは練習用スケートも無理だろうと思ったので、まずは様子見。
わりと大丈夫そうだったから、次は練習用スケートだな。

ごまめは、氷の上に立っているのも無理だったので(アワワ…とすぐ転んじゃう)、
ソリに乗せて曳きまわした。

自分の思うようにいかなかったので、ちょっとしかめっつら…。
でもこれはこれで面白かったよう。

パイプ椅子につかまって練習する男の子、
ガンガンとばすお父さん、
くるくる回れるお姉さん…
いろんな人が思い思いに楽しんでいた。
さすがスケート王国!
私は自分のスケートなんて持ってないけど、ソリ曳いてるだけでも楽しかったなあ。


家に帰ったら、補習校からの宿題が届いていた。
欠席したら郵送してくれるシステム。
学校の授業でやったプリントも入っているので、どっさりだ~。

2012年2月5日日曜日

残り福

日曜日の朝食。
デザートに果物を出した。
いつも1~2種類のところ、ちょっとゴーカに3種盛り合わせ!
(リンゴ・キウイ・ブルーベリー)

あらかじめ取り分けず、好きなのをひと切れ取って次の人に回す、というルール。
それなのに、こまめのやつめ、ふたついっぺんに取るというズルをした。
罰として一回休み!

そしたら、ブルーベリーがぴったり4粒残った。
そこで、ごまめ→父→母→こまめ、の順に皿をまわした。ズルっ子は最後なのだ。

最後に残ったひと粒が、ちっぽけでいかにもしょぼ~い見た目。
ブツブツ言いながらそれを口に放り込んだこまめ… 
次の瞬間、「あま~い!!」と目を輝かせた。

母 「そういうのをね、『残り物には福がある』って言うんよ。」
こ 「え~、服??」
母 「そっちやなくて、ほら、こないだ『鬼は外、福は内』って言ったやん。その『福』。
   いいことがあるって意味。」


…そんなやりとりがあったので、書き取りの文句にしてみた。こまめには初めての諺。

何も見ないで、耳で聞いたことを書き留める練習。
絵はまあ…出来事には関係なく、こまめが描きたいものを描いたという感じ。

2012年2月4日土曜日

雪だ!青空だ!

積もりに積もった雪。
しかし、補習校は休校にはならず。
う~む、どうしようか…と迷った挙句、登校を見送ることにした。
長距離の道中も心配だし、何よりこんな積雪&晴天の週末なんてそうそうない。
これもひとつの生活体験!と、要するに、ちょっとしたズル休み。

そんなわけで、家族揃ってソリでお散歩に。
おなじみの運河沿いが、あらまあ、別世界!



ソリデビューなの~♪
馬車馬は当然のごとく父。
実は私もごまめと一緒にちょこっと乗せてもらった。楽ちん楽ちん♪


さらっさらの粉雪。
お日様がよく照ったので心配したが、気温も十分に低いのでちっとも溶けない。


凍った運河の上にも雪が積もって真っ白。

鳥たちが乗れるくらいには凍っているんだよね…。人が大勢乗れるまであともうちょっと?


ちなみに、スキーとは無縁な平坦なオランダでも、ちょっとした高低差で楽しめるのだ。

橋の土手がソリのゲレンデに早変わり!


木々もすてきにおめかし。まさに雪化粧。

なんともかとも、清々しいお天気だった。


こまめは午後にも雪遊びに出たが、あんまり寒くて(最高でも-3℃くらい)、長時間は
無理だった。

2012年2月3日金曜日

手紙、雪、節分

朝、出がけにこまめがカバンのポケットから小さく折りたたんだ紙切れを取り出した。
「昨日出すの忘れてた~」
何かと思いきや、手紙だった。

こまめ.より. おば(あ)ちゃん.え(へ).
なつに.なったら.すぐにくる.かもしれないよ.
ひこうきで.

聞くと、学校のお仕事(自由に選ぶ課題)の時間に、自主的に書いたのだという。
オランダの学校の授業中にそんなことをやってみようと思い立ったその発想にビックリ。
当然何も見ずに自分で文字も文面も考えて書いたわけだが、けっこうちゃんと書けていて、
それもビックリ。
そんなに日本に行っておばあちゃんに会いたいのか…とその情熱にもビックリ。

担任の先生は何て言ってたの?と聞くと、「それ、中国語?」とトンチンカンなコメントを
しただけで、内容については触れなかったとのこと。
前の先生とはずいぶん違うなー、とちょっぴりガッカリ…。
仲良しのPくんだけが「それ何て書いてるの?」と内容について聞いてくれたそうで、
こまめはオランダ語に直して教えてあげたと言っていた。Pくん、ありがと☆


さてさて、登校して駐車場に車をとめたらハラハラと粉雪が舞い始めた。
こまめを教室まで送って行った10分かそこらの間に、あたり一面真っ白に!
その後もしんしんと降り続き…

積もった積もった!
午後には10センチ近くになった。

おかげで交通は大混乱。
ちょっとしたことですぐ支障をきたす国鉄がまた今年も絶賛不調まつり開催中。
ポイント切り替え装置が凍って使い物にならないって、去年大惨事になった後に改善したんと
ちゃうんけ??

そんなこんなで帰宅が遅くなった父と、不慣れゆえいつもより調理時間がかかってしまった
行事食のタイミングがバッチリ。

どーん!巻き寿司タワーじゃ!

豆まきは、時間も遅かったし、ごまめが怯えるといけないので、至極あっさり済ませた。
怖い方のお面じゃなくて、ごまめが補習校で作ってきた簡易バージョンを父が手に持って。
これくらいの超バレバレ具合でちょうど良かったみたい。
こまめもごまめも、嬉々として殻付き落花生を投げつけていた。

2012年2月2日木曜日

付き添い 再び

ちょっと後退、のお話。

昨夜、夕餉の食卓で、父がごまめに「明日は幼稚園だね」と何気なく明るく話しかけたら、
ポロポロ泣き出して「Sせんせー(のところ)、いかない」と訴え始めた。
食事中も、食後も、お風呂でも、布団の中でも、何度も繰り返しそう言っていたので、頭の
中はその心配でパンパンだったのだろう。

こらえようとしてもこらえきれないといった様子でさめざめと泣く姿は哀れそのもの。
かと言って「じゃあもうおうちにいようか」という選択肢もごまめの発達面でプラスには
ならないような気がしたので、背に腹はかえられん…と付き添いを復活することにした。
安心して先生や他の子達と交流できるなら、その方がずっといいから。

そんなわけで、2時間半フルの付き添いに行ってきた。
ふりだしに戻るの巻~。

最初は怯えて母の膝にかじりついていたごまめ。
ほんのちょっとしたきっかけで泣いてばかり…。
だが、時間が経つにつれてちょっとずつほぐれてきた様子も見られた。

鼻歌を歌ったりひとりごとを言ったりしているので、何言っとるの?と耳を傾けてみたら…
むかーしむかし、あゆとこよに、じーさまと、ばーさまが、でした
と無限リピートしていた。なんじゃそりゃ(笑)

お絵描き(自画像)もしたよ~:


先生が前に撮ってくれた写真がもう、ね(笑)



後半はちょっとのびのび。
みんなで果物を食べたり… 先生の吹いてくれたシャボン玉に飛びついたり…
他の子達と一緒に、同じ施設内の保育園(託児所)の赤ちゃんグループをのぞきに行ったり。


習った歌を家で披露したりもしていたので、「面白かった?」と聞くと「うん!」と満面の
笑顔で答えるくせに、やっぱり「もういかない~」を連発したり。
ごまめとしても揺れる気持ちをどうすることもできないのだろうな…。