2014年1月31日金曜日

コスミックなテーマ学習

ごまめにとって初めてのテーマ発表会があった。


今回のテーマは「身体と健康」。
そこから派生した小テーマ「寝る時間、そしてちょっぴりこわい夢」の歌や踊りを、
低学年5クラスのうちの3クラスが合同で披露した。

ぐーすか ぐーすか…


ちびっこ達がパジャマ姿でゾロゾロ登場するのがそれはそれはかわいくて… ^^


全学年共通の大テーマは年間6つある。
(世界旅行/動植物/身体と健康/ヨーロッパ/宇宙/気候)
これら「コスミックなテーマ」を毎年巡回しつつ深化していくというカリキュラム。
言葉や数の勉強も各テーマに即したモチーフで提示され、楽しいワークショップが追加
されたりもする。

例えば、前回の「世界旅行」では「中国」が取り上げられ、簡単な地理や歴史、文化風習
などをなぞった後、炒麺を作ってお箸で食べるという調理実習があった。

今回の「身体と健康」、こまめ達の中学年クラスでは消化器官について勉強したようだ。
次回の「ヨーロッパ」ではそれぞれの学年でどんな切り口になるか、今から楽しみ。

2014年1月29日水曜日

それぞれのお約束

ごまめと一緒に遊んでみたいとのありがたいご指名があったので、別の街に住むYちゃんの
お宅を初訪問した。
Yちゃんは、隔週の学習グループの同級生で、最近弟ができてお姉ちゃんになった。

一緒にお昼をよばれていたら、不意にごまめが1cm角ぐらいにちーちゃくちぎった
サンドイッチ(パン、ハム、レタス)を手渡してきた。
これ、あかちゃんにあげてもいい?」って…。

おいおい!って母親たちが微笑ましく止めたけど、生後2ヵ月の赤ちゃんがまだものを
食べられないなんて、わからんよな〜。
きっと、うさぎさんにタンポポの葉っぱをあげるのと同じように思ったんだろう。
まだおっぱいしか飲めないこと、歯もないし、おなかがびっくりしちゃうこと、などを
軽く説明したが、そんな未確認生物みたいな状態から、いつの間にやら人間くさくなった
よな、キミも。



その頃こまめは、憧れのSくんちで遊んでいた。

恋に恋するお年頃で、低学年の時に同じクラスだった男の子に秘かに想いを寄せている
のを、知らないわけがない。
もうクラスも分かれて接点もないのに、憧れの対象として心の一角を占め続けている。
母とごまめがYちゃんちに遠征するので、誰かにこまめのお迎えを頼もうと思った時、
ふと思いついてSくんのお母さんに頼んでみたら、快諾してくれた。
低学年クラスの頃は親同士とても打ち解けた感じで、その名残があって良かった。

前日まで伏せておいて、晩ごはんの後で遂に明らかになったこの予定。
普段は強烈にぶーたれたりするくせに、この時ばかりは目の中に星をキラキラさせながら
「お母さん、ありがとう〜!」ときたもんだ。
ちなみに、Sくんはこまめの気持ちに気付いてない。気付かなくていいよ…。

帰宅後はお父ちゃんの質問攻め。
ちゅーしたか?」とか。するかいな!
でも、そうやってオープンに保ってくのか〜と、ちょっと感心。
私自身、親には絶対そういう話しなかったので。

ごまめは知っている

渡り鳥たちの旅する姿に心をふるわせつつ、そこで思考停止していた母。
今朝もたくさんの鳥たちを見たので、ごまめに「いってらっしゃいだね〜」と言ったら、
あったかいところ いくんだって。」だと。

…考えてみたら、そりゃそうに決まってる。
けど、なんで知ってるんだ。

母「なんでかな?」
ご「あかちゃん うまれてほしいから。

オイオイ…。そりゃそうに決まってるよな…。
で、なんで知ってるの??? ひょっとしてアナタ、前世は渡り鳥?


この人、時々このような「こっちが息をのんだり目が点になったりするようなこと」を言う。
しばらく前のふとしたギモン「からだって、なんのためにあるの?」とか。
(それに対する母の解答は、容れ物がないと気持ちがフワフワってどっかに飛んでっちゃう
でしょ?的なことだった)


しりとりしていて判明したオトボケ(誤解?)もある。
母「つめ。」
ご「めえ。
母「えき。」

…ハイ、これ、関西弁ですね。
「めえ、てえ、はあ、ちい、きい」(それぞれ「目、手、歯、血、木」)など、2音の
言葉だと信じて疑わない。


そして最近の流行語。
おーまいごっど!

…どこで覚えてきたんでしょうか。

2014年1月28日火曜日

日の出、飛行機雲、渡り鳥

朝の風景。


登校の時間と空が白み始める時間が同じな今日この頃。


オランダといえば世界有数のハブ空港スキポールが有名だけれど、
鳥たちの中継地としても人気があるようで。

近くに自然保護区があるせいだろう、朝の団体さんご出発をよく見かける今日この頃。
ゴマ粒のようなものが視界を横切っていくたびに心を打たれる。


みんながみんな同じ方角へ飛んでいく。
行き先やグループをまちがえたりしないのかしら?


BGMはコレに限る:


「Wataridori」 by Cornelius 。

2014年1月27日月曜日

合氣道!

体験レッスンに行って吟味した結果、こまめの新・習い事は「合気道」に決定!


本人めっちゃ楽しんでおります。
3回目にして、転ぶの(受け身)もだんだん上手になってきた様子。

ピリッとすべきところは締めつつも、そんなに厳格ではなく、楽しげな雰囲気のお稽古は
「別段面白くもないことを面白くする工夫」に長けた先生によるところが大きいのだなあ、
という印象。
四股(しこ。膝立てでやるすり足みたいなもの)で鬼ごっこ!とか、基本の動きをゲーム
感覚で習得できるトリックがたくさん。

礼儀や自制心を身につけてほしいと願っている親御さんも多いようだけれど、こまめの
「モジモジおばけ」克服の助けになったらいいな…と、この母は思ってるのだった。

日本語学習があんまり楽しくなくなってきたこまめに、こんな形で日本とのつながりが
生まれるとは、予想だにしなかった。
お父ちゃんも言っていたけど、楽しいのが何よりだわな。

2014年1月24日金曜日

語彙なんて

こまめが使っていた幼児ドリルの残りが出てきたので、ごまめにお下がり。


いきもの博士」という絵合わせのようなもの。
こまめの時には、語彙を増やす助けになるかしら…とか期待しちゃっていたけど、
見たことも食べたこともない魚の名前とか、はっきり言ってSFの新生物とおんなじ。
そんなもん、身になりゃーせん。
今になってやっと、所詮はパズルと同種の暇つぶしだと捉えられるようになった。

どうせ死ぬまでの暇つぶしですよ。
by スマイル


元々1歳ぐらいからどちらかというとオランダ語の方が強めだったこまめだが、最近では
日本語の語彙が「今、自分が伝えたいこと」に追いついていない場面がちょいちょいある。
それでも「母とは日本語で話す」ということが染み付いているので、そこは頑固に貫いて
くれているが、あれもこれもうまく言えなくてもどかしく感じることは多いようだ。
8才ともなれば、日々得る知識も増え、段々と込み入ったことも考えられるようになる。
「年齢相応の言葉づかい」という目標の、なんと高くて遠いことよ!

逆に、オランダの「女子ことば」っていうのかな、ティーンの世界の話題なんかは
お母ちゃん完全にアウェイなので、平身低頭教えを請わねばならんかも…?
ま、暇つぶし程度にね。

2014年1月20日月曜日

うっかり…

無意識に万引きしちゃったぽい。

買物から帰って、膝くらいまである長いマフラーをはずそうとしたら、


こんなものがくっついてた。


スリナム産の激辛トウガラシ Exceptionally hot  /wikipedia)ではないですか…。
さては、エスニック野菜のコーナーでサツマイモを選んでた時に…。
(オランダのスーパーマーケットの野菜売り場は、バラ売り&量り売りの野菜が多い)

どーしよっかなー。
家ではこんなカライの使いっこないし。
返品するのもなんだし。

印判のお皿と相性が良さそうなので、飾っておくかな。


…神さま仏さま農家さま、ゴメンナサイ。

ことばの教室

月に一度の読み聞かせ&遊びの会の活動内容を考えていて、連想ゲームをすることにした。
さよならさんかく またきてしかく』をメインに据えて、そこから遊びや工作に発展させる。

他にも関連した絵本はないかいな…と検索していたら、とあるページが目に留まった。
兵庫県のとある小学校の「ことばの教室」でのひとコマだそう。

©三木市立自由が丘小学校

気になったので、数年度にわたる取り組みの蓄積を拝見させてもらった。
(各年度のページ→「ことばの教室」タブ→各記事)

吃音児の支援をする専門家=校内ロゴペディスト(言語聴覚士)ならではの、「ことばに
親しむ工夫」が満載で、海外で日本語を習得しようとしている子ども達の指導にも参考に
なる点が非常に多いと感じた。

家庭やグループで、より魅力的な手作りの日本語学習の工夫を…と考えているそこのアナタ!
一見の価値大アリですよ〜。

2014年1月19日日曜日

本棚 2.0

子どもの本の整理をした。

新しいものを買ったり、お下がりをもらったり、お古を放出したり、クタクタのものは処分
したりして、年齢に応じたワードローブを逐一更新していく。
そんな折々の作業が衣類では当たり前になっているのに、なぜだか本はため込む一方。
地道に増えていく日本語の絵本に加えて、最近、オランダ語の児童書を古本で買ったり
いただいたりすることが続いて、一気に蔵書が増えた。
衣類と同じように本も整理する頃合いなのかも…と、ようやく思い至った次第。
特にオランダ語の本は、必要とあらば図書館で気軽に借りることもできるので、遠慮なく
おさらばできる。
こまめに必要なくなってもごまめがいるから…と取っておいた赤ちゃん&幼児向けの本も、
思い入れのあるもの以外は、幼い子のいる友人達に活用してもらった方がいい。

そうは言っても、大の「紙の本」好き。絵や装丁が気に入っているものも多々。
衣類とちがっていつまでも風化せずに楽しめるものなので、激烈に数を減らしたりはしない
(できない)けれど、それでもなんとなくスッキリした。


次はおもちゃの整理か………(溜息)

2014年1月18日土曜日

Aちゃんのおよめさん

ごまめの夢にまたAちゃんが出てきたらしい。

Aちゃんというのは、ごまめのクラスにいる年上の女の子で、小さい子が大好きで世話焼き。
ごまめのこともしょっちゅうかまってくるらしい。
過剰な抱っこやチューはどうかと思うが、着替えの手伝いなどいろいろ力になってくれる
ようで、ごまめも懐いている。

しばらく前、おもちゃの電話でAちゃんと架空の通話(オランダ語)をしていた。
ごまめ「ごめんね、わたしもAちゃんとけっこんしたいんだけど、できないの。
    デイヴィ(赤ちゃん人形)のおせわしないといけなくって…。
    そのかわり、おとまりだったらきていいよ!」
シングルマザーの心意気ですか。

こまめ「女の子どうしで結婚だって〜(嘲笑)」
母「ところがどっこい。できちゃうんですよ、ここオランダでは。男の子どうしもね。」
こまめ「ホント?!…………(絶句)」 

母「ちなみに私は、この子たちの同性婚アリ派。」
父「オレも。でも、孫は絶対欲しいから、ドナーは探してこないと!」
(そこは決定済みかい…)

てなわけで、義理の息子ならぬ義理の娘ができる可能性もある、というお話。


キメポーズ。

2014年1月13日月曜日

体験レッスン第2弾

先週のコーラスに続いて、今週は「合気道」。

しばらく前、学校の体育の時間に一回だけの出張授業があったそうで、その時から面白そうと
言っていた。こういう形で日本の文化に触れるのは願ってもないこと。
冬休みの間はお休みだったので、ようやくお試しに行ってみることができた。

場所は大きめの体育館。
着いてみたら、競技用の畳をみんなで敷き詰めているところだった。
壁に掲げられた毛筆の大きな「合氣道」の文字と、創始者の肖像写真に向かって、静かに
礼をしてから準備運動に入る。
手首のストレッチをする時に「いーち、にーい、さーん、…」と日本語が聞こえてきたので、
一緒に見学していたごまめも「おやっ?!」という感じで目をまるくしていた。

参加したのは6才〜11才のグループで、こまめも入れて12人(男の子4人・女の子8人)。
初めてで勝手のわからないこまめに、つきっきりで受け身の仕方を教えてくれる子、
二人組になって…という時に進んでペアになってくれる子、など、みんなとても親切だった。

先生は中年の大男(失礼…)。
ほとんど声を出すことなく、静かに指導していく様は圧巻だった。
かといって、ギャラリーも沈黙を守らねばならないかというと、そうでもない。
端っこで見ている保護者が話をしたり、ごまめがパタパタ走り回ったりするくらいでは
途切れるような集中力ではなかった。その辺の雰囲気というか鍛錬も見事。

印象に残ったのは、繰り返し行われる受け身の練習。
転んで、立つ。転んで、立つ。
座位から・立位からなどのバリエーションはあるけれど、基本はこれの繰り返し。
完璧主義気味で失敗を嫌うこまめには、転んだって立てばいいのだ、という単純なことを
身体で覚えるのにすごくいいと思った。

次の時間帯には青年&成人の部の練習があるため、続々と人が入ってくる。
道着を着た2メートル近いオランダ人のおっさん達、ハッキリ言ってコワイっス ^^;
若く美しいお姉さま方もちらほら。ほんとに「老若男女のスポーツ」なんだなあ。

その中のひとりの青年がこちらにいそいそと近寄ってきた。
遠目に目が合った瞬間わかったのだけれど、日本語が話したくて仕方なかった様子。
聞くと、高校生の頃、宇治市に1年間ホームステイ&留学していたとのこと。
最近は話す機会もなくなったらしいが、十分流暢だ。
まだ若いのに(23才)、先生らしいということもわかった。

そんなこんなですっかり打ち解け、三人三様に「面白かったー!」と帰宅。
ごまめもすっかり「ワタシもやりたい」モードになったけど、まだ小っちゃすぎるからなあ…。
大きい方の先生に「今何才?」って聞かれて「4才」と答えたら、うーんって考え込んでたし。

さてさて、どうなることやら。

2014年1月12日日曜日

それぞれの取り組み

今朝のお勉強。

ごまめは身支度もさっさと済ませ(顔を洗えるようになった)、張り切ってスタート。
カタカナドリルを取り出してきたので、4文字ほど練習。
(覚えてもらおうとは思っていない。何でもいいから書いてて…という、運筆練習の気分。)

続いて音読。
どれがいい?と聞くと、1年生の教科書より「みいつけた」という虫のお話を選んだ。
ダンゴムシ・バッタ・蝉が登場したので、ついでに絵本『じめん』『ぼく、だんごむし』を
見る。
ダンゴムシって、脱皮するんだって!



こまめは、『いちょうの実』(宮沢賢治)を読了。3回で読み終えたことになる。
「おっかさん」が言いにくそうで、ついつい「おっかあさん」となっていたが、
あんまり聞いたことのない言葉に身体を通っていってもらうのがねらいのひとつなので、
しめしめといったところ。

本文の後に、クイズと称して、話の内容についての質問が4つほどついていた。
国語ドリルにありがちな設問だが、鉛筆を持たずに口頭でやる分、敷居は低い。
(ソファでやった)

面白かった・楽しかった・印象に残ったところは?と聞くと、
「自分にそっくりなうっかりやさんの実(忘れっぽくて上着をどこにやったかわからなく
なったりする)がいたところ」と。
母的には、「夜明けの色や光の様子をものすごく綺麗な比喩で表現したところ」。

未知の言葉や言い回しがどっさり出てきて読みにくく感じたかな、と若干危惧したけれど、
次に何を読みたい?と聞いたら、絵本じゃなくて、同じ本の別の話にするという。
何かピンと来るものがあったのかしら。

2014年1月11日土曜日

新春らしく

補習校中断以来参加するようになった地元の学習グループで、お正月らしい授業があった。
講師の方をお招きして、初めて本物の墨(墨汁)で書き初め!


最初は縦横の直線と丸を書いて筆に慣れる練習。
それから「うま」「もち」など、2文字の言葉を書いて、最後は小筆で名前を書いた。
筆づかいに集中して真剣な様子の子ども達、みんなとてもりりしかった。


朱が入ると途端にお教室らしくなってイイ感じ!

いつもの教室でのカルタ遊びもなかなか白熱していた様子。


7〜8歳児、5〜6歳児、3〜4歳児の3つのクラスがあるのだけれど、どのクラスにも
それぞれのレベルに適したカルタのセットを我が家から提供できたので、集めた甲斐もある
というもの。(すべてフリーマーケットや古本市などでの発掘品)


午後には、今度の新年会のリハーサルも兼ねて、Nさん宅でお餅つき。


もち米の蒸し上がるいい香り、
力にまかせて搗きまくるお父ちゃん、
子ども達も一生懸命ぺったんぺったん。
あんこときなこで、おいしゅうございました♪


ごまめよ、キミの顔が餅化しておるぞェ…。

思い返せば、去年の新年会が初めてのお餅つきだった。
ミニサイズとはいえ、日本から臼杵のセットを運んでくれたNさんの熱意と腕力に感謝!
(春になったらヨモギ摘んで草餅つくろうよ〜)

2014年1月9日木曜日

突破口?

「勉強したくない病」のこまめにどう対応したもんか…。
とりあえず締め付けるよりゆるゆるで様子見、というか、しばらく何もせず放っておいた
のだけれど、ふと思い当たることがあった。

字は丁寧できれいなのに、書いたり消したりするのが嫌いなこまめ。
たぶん、ここがちがうよ、と手直しされるのがイヤなんだと思う。
あと、「忘れちゃった」「書けない」ということに直面するのも苦痛なんだろな。

一方、音読はとっても上手。

じゃ、苦手なことにはとりあえず目をつぶって、好きなことに集中してみるか。

というわけで、夏休みを境にふっつりと途切れていた「本読みの習慣」を復活させる試み。
「絵本でも教科書でもない『字の多い本』の中から、一冊選んでおいで」と言ったら、
持ってきたのが『齋藤孝のイッキに読める!名作選(1年生)』。


へへっ、なかなかいいチョイスではないか。今の状況には最適かも。

その中から好きなお話ひとつ選ばせたら、宮沢賢治の『いちょうの実』を選んだ。
かわいらしい挿絵に目が留まったらしい。賢治好きの母も知らないお話。


中身はこんな感じで、原作通りの漢字かな入りまじりの文章。
当然、習っていない漢字もどっさり出てくるのだけれど、ちゃんとふりがながふってある。

いつもの食卓ではなく、寝室で気楽に読み始めた。
母は縫い物をしながら、聞き慣れない言い回しをひとつひとつ解説したり、
お話の展開に一緒になってビックリしたり感心したりしながら読み進めていった。
音読は久しぶりな上に、言葉や情景を説明しながら読むので、けっこう時間がかかる。
3ページ読んだところで一旦止めて、しおりをはさんだ。

宮沢賢治らしい独特の比喩や昔の言葉づかいが出てくるが、そういうのをいちいち丁寧に
咀嚼して、頭の中に情景が浮かぶように努めたのがよかったのか、まあ単純にお話の質が
高いからか、「面白い!」と目を輝かせていた。

衝突せずに日本語の取り組みができたのはいつぶりだろう?
教え込むのではなく一緒に楽しむ姿勢なので、こちらもリラックスして寄り添えた。
この平穏な雰囲気が末永く続かんことを…。


一方、こまめが終わるのを待ちきれない様子で待っていたごまめ。
自分もやりたくてしょうがないらしい。
「まてない〜まてない〜」とやいやいうるさいので、「あっちのお部屋で遊んでおいで!
タブレットしていいから!」と、ありえない条件を提示して追っ払った。
(通常はむしろ制限する方向なので)

やっと順番がまわってきたら、1年生の教科書から「おさるがふねをかきました」を選んで
いそいそと読んでくれた。


後でテーブルを見てみたら、「数字のおけいこ」を勝手に取り出してやっていた痕跡が。
もはや変人扱いしたくなる。
この熱意が末永く続かんことを…。

2014年1月8日水曜日

さそい方のモンダイ

読み聞かせサークルで、『おおきなかぶ』の実演をやった。

うんとこしょ、どっこいしょ!


…かわいいなあ…


導入時に気付いたこと。
「『おおきなかぶごっこ』しよう!」と声をかけたら、「やりたい、やりたい」とワラワラ
集まってきた。
要するに小劇なんだけれど、「〇〇ごっこ」という呼び方に含まれる「なりきり遊び」という
ニュアンスが、とっても楽しそうで魅力的なものとして瞬時に伝わるんだろう。
いろいろ応用できそうな気がしてきた。
「『身支度ちゃっちゃごっこ』しよう!」とか、「『宿題バリバリごっこ』しよう!」とか。
都合よすぎ?(笑)

漠然とした不安

暖かい季節に一時帰国できそうな見通しが立った。
1年半ぶりなので、家族皆ちょっぴり浮き足立っている。

日本ではほぼ平日なので、こまめに「またS小学校に行ってみる?」と聞いたら、
「えっ…」と微妙な表情になって、そのまま押し黙ってしまった。
お父ちゃんも横から「ありえない。バケーションなのに、毎朝早起きするなんてまっぴら」
とか言ってる。

………。

なんなんだ、この温度差は。
私にとって、そして親子にとっての日本語の大切さをあんなに力説しても、どこかでまだ
私のホビーとか思ってるんだ…。


こまめはこまめで、最近、伝えたい内容に表現力が追いつかなくなってきているのが顕著。
何やら言おうとしているがどうにも分かりにくい時、「それってどういうこと?」などと
聞こうものなら、プンスカ怒りだして「もういい!」って話すのをやめてしまう。
手持ちの語彙で「それはこれこれこういうことで…」って説明するでなし、オランダ語に
置き換えて話すでなし。スッと一筋縄で会話できない状況に腹を立てているのだろう。
かといって、どうにかできるようになりたいと模索するわけではない。

このままいったら、どうなっちゃうんだろう…?


一方のごまめは、なんでこんな子が私たちから生まれたのか??というくらい努力家で、
しかもその努力を苦労と思わないというか、自分の限界にチャレンジする気概があるタイプ。
(しかしながら、小食を克服するとか、そっち方面の努力はしないようです。笑)
自主的に勉強したりギモンを追求することがごく自然にできるっぽい。
言われなくてもやる、質問も飛び出す。それに応える形でいろいろ教えられるので、
はっきり言って教える側としても楽しい。

なんなんだ、この温度差は…。


向き不向きとか、興味の対象とか、母親との関係とか、いろんな理由がミックスされて
この状況なのだろうと思う。
算数とチェスの得意なこまめ。作文や書き取りにはやや苦手意識があるっぽい。
苦手なことを克服できれば理想的、でも同じ時間を得意なことを伸ばすように使うことも
できる。
「母のコトバ」に無理に縛りつけなくともよかろう、と思う自分と、せめて土壌を整えて
やりたい、と思う自分のせめぎ合い…。



クリスマスマーケットにて、お友達と一緒にマシュマロを焼くふたり。

2014年1月7日火曜日

体験レッスン&図書館

こまめの水泳教室の検定試験が12月に済んだので、何か他に習い事を探しているところ。
年間カリキュラムがかっちり決まっているところは年度途中での入会はできないのだが、
随時受け入れているところもある。
年度の切り替わる夏休みまでの半年間に何かできることはないかと、まずは小学生向けの
コーラスグループの体験レッスンに行ってみた。

歌うことが好きなこまめのために目星をつけたお稽古ごとなのだが、実は母には別の興味が…。


それは、会場。
SANAA(妹島和代&西沢立衛)が設計した市立劇場&文化センターの中なのだ。


館内通路より水辺を望む。
結構なボリュームの箱ものだというのに、なんという透明感…。
「ボートに乗ってるみたい〜」と子ども達。ほんとに水上に浮いている気になる。
ここまで枠組みの気配を消せるってスゴイと、いつ行っても思う。
(外観はこんな感じ

ま、実際にここに通うかどうかは、他にも気になっているお試しレッスンを受けてから
こまめと話し合って決める予定。


こまめがレッスンを受けている間、ごまめと図書館に行った。


おひめさまのためのハンドブック』というハウツー本(笑)を見つけてきたごまめ。
「これがいいの!(キッパリ)」と貸出カウンターへ…。せいぜい研究して下さ〜い。


この図書館は旧図書館の向かいに新たに建て直されたもので、concrete(オランダ)の設計
(なかなかダイナミックな空間なので、是非リンク↑の写真をご覧あれ)


建築に力を入れているここの市、中心部の設計には上記の他にもレム・コールハース
クリスチャン・ド・ポルザンパルクUN Studioなど、錚々たる面々が名を連ねている。
2022年の園芸博フロリアードの会場にも選ばれ、そちらはMVRDVがやってくれるそうな!
オラ、ワクワクしてきたぞ〜。

2014年1月4日土曜日

オトナの休日

こまめごまめが隣の市のおじいちゃんの家にお泊まりに行ったので、ひっさしぶりに
お父ちゃんとふたりっきりの週末。
何をしようか散々迷った揚げ句、うちから高速道路で30分くらいの距離のAmersfoortへ
現代美術展を観に行くことにした。
タイトルは「ナウ ジャパン」、日本の現代作家を紹介する企画展。
会場は「KAdE」、こんなきっかけでもなければ存在すら知らなかった。


結論から言うと、めちゃくちゃ面白かった。
37名の作家さんの多様な作品群(インスタレーション、映像作品、ドローイング、立体作品
などなど)の中には、赤瀬川原平などの大御所の昔のものもありつつ、ほとんどが自分と
同じかそれ以下の世代のものばかり。震災後に作られた作品も多かった。
アタマとココロに風穴を開けるかのような刺激をバシバシ感じつつ、バックグラウンドに
共通点があるせいか、すごく懐かしい気持ちにもなったり。



学生時代の知人の作品(刺繍)にも邂逅し、ワ〜イってなもんで。(本人いなかったけど)
彼の作品を含め、繊維を使った作品がいくつもあり、とても印象に残った。

容れ物である建築・インテリアデザインとキュレーションのバランスも良くて、
個々の作品の持ち味と全体としてのつながりを程よく感じながら、楽しくストレスなく
回遊/鑑賞することができた。
作品には丁寧な解説(作家の履歴、世界観、作品のコンセプトなど)が添えられており、
おかげで作品の理解と作家への親近感が一気に増したように思う。

そんな仕掛けもあり、美術方面には疎いお父ちゃんもたっぷり楽しめた様子。
カフェの椅子(デザイン:ユルゲン・ベイ)もいたくお気に召したようだった。


椅子&テーブルで1ユニット。単体でも組み合わせても使える。
座部がクルッと回るんですわ。快適かつ楽しい。


一人がけのソファも、座部&テーブルで1ユニット。


カフェのワーキングスペース。
通常はバーカウンターの向こう側に隠れている部分を敢えてお客の側に持ってきて、
働くバーマンの無意識の無駄のない動きを鑑賞できる、ある種の舞台装置というわけ。
お父ちゃん的には「セルフサービスかと思っちゃったよ…」「かえって落ち着かない!」
と、イマイチ不評だった。
好き嫌いが激しく分かれるところも含めて、非常にユルゲンらしいデザイン。


カフェから街を望む。
Amersfoortは、お堀に囲まれた古くてチャーミングな街。

想定では、小一時間で展示を観てまわり、その後は街中でショッピングでも…というプラン
だったのだけれど、思いがけず充実した展示内容で、結局は午後いっぱい館内で過ごした。
外に出たのはお店が閉まる時間。(土曜日はどこも夕方5時で閉まっちゃう…)

しかーし!
モノは買わずとも、形のない充実感はテンコ盛り。
頭も胸もいっぱいで帰宅しましたとさ。

2014年1月2日木曜日

賀正

各地の皆様、新年あけましておめでとうございます!


何ごとも無理のないペースで、
地道な積み重ねも大切にしつつ、
旅に出るような気持ちで新しいことにも挑戦してみたい。

まずは、家のあちこちにある積年の「紙々の山」を切り崩していきたいと思います ^^;
ストップ・ザ・造山帯!

「謹賀新年」といえば、コレ↓


今年もよろしくお願いします。