2014年3月25日火曜日

こども刺繍

4〜6才の低学年クラスで、ワークショップの時間があった。
工作やクッキー作りなどの活動の中から好きなものを選べる。
お手伝いを募集していたので、刺繍のグループのサポートに行ってみることにした。
相手は日本でいうところの幼稚園児。どうやって形にするのか興味津々。



穴のあいた厚めの色画用紙を使う。



毛糸針に細めの毛糸を通して、好きなように刺していく。



できたら、茎の部分(色紙を折ったもの)をホッチキスで付ける。



気ままにざくざく刺す子が多い中、ハッとするほど丁寧に刺している男の子がいた。


最初の説明の際に特に見本があるわけでもないので、完全に彼のオリジナルなのだろう。

家でもやってみたくなったので、材料の厚紙を少しだけ分けてもらった。
縫い物の準備段階として最適。ここからフェルトに進めると良さそう。

2014年3月23日日曜日

スケート観戦記

2週連続でスピードスケートの国際大会を観てきた。
この方を拝みに…


え?誰かって?
オランダの歴代最多メダリスト、イレーン・ヴスト選手ですよ!

2006年のトリノオリンピックで19才の金メダリストとして表舞台に躍り出た瞬間、
雷に打たれたように虜になったのだった。
ただ、気にはなっていたけど、シーズンごとに逐一成績をチェックするほどでもなく…。

ある日、友人達と会食していて、たまたまソチオリンピックの話題に。
「やっぱイレーンちゃんかっこええわあ」と口に出したのがきっかけで、
スケート界につながりのある友人がチケットを手配してくれることになった。
この友人、長野冬期五輪でお手伝いをした経験があり、そのご縁からとのこと。
ありがたや〜ありがたや〜。

場所は2大会ともオランダ北部の「スケートの聖地」的なリンクThialfにて。

1週目は「W杯ファイナル」。
北部に住む友人たちと一緒に、日本の田畑選手を応援。


招待客専用のVIP席にて。
ちびっこ達の「たばたさ〜ん」コールに気付いた選手、試合後に観客席まで来てくれました!


2週目は、「世界選手権オールラウンド」。
今度は一般席。今シーズン最後の試合とあって、オレンジに染まって大盛り上がり!


ちなみに、この仮装集団の半分ぐらいは年配の人。
鳴りものバンドもいたりして、甲子園の外野席的なお祭り騒ぎだった。

なんとなんと、目の前がスタート地点!


ズーム無しでこれですよ!

世界トップクラスの選手たちの息づかいすら聞こえてきそうなくらいの近さで、
試合前のウォーミングアップの様子や気合い注入の場面をまじまじと観察できた。


レースそのものも良かったけれど、その前後の雰囲気も含めて、ガクガク心を揺さぶられた。
美術館で本物の作品と対面した時にだけ得られるような種類の感動。
世界の頂点を実際に目にするっていうのはそれだけで価値があるのだと思い知った。

イレーンちゃんのフォームの美しさと圧倒的な強さには、一流の音楽家の演奏にも似た
神々しさがあり、インスピレーションがざぶざぶ湧いてくる泉のようだった。
彼女と同時代を生きられて良かった、とすら思う。



場外の屋台にもウキウキ☆

2014年3月22日土曜日

これからもたのしく

隔週土曜日の学習グループ。
お習字の授業(2回目)があったのだが、


飛び入りでごまめもやらせてもらった。


めっちゃうれしそう。

これ↓は他の子が書いたものだけれど、このように先生の手直しが入る。



この日は年度末最終日。
授業の後、修了証の授与式があった。




修了証は各クラスごとに用意した。
上から「小1クラス」「年中クラス」「年少クラス」。




テンプレートは無料賞状サイトからダウンロード、文章の部分は手書き。

午後は、3クラス合同の打ち上げ。近くの室内遊戯場で大いに遊んだ。



こまめは年度途中に補習校からスイッチして、一学年下のこのグループに「転入」。
月一の読み聞かせサークルで既知の間柄ということもあり、暖かく迎え入れてもらえた。
学習にかかる負荷も前ほど大きくないので、ちょうど良いペースで続けられそう。
同年代の子ども達が程よい人数で集まれるというのはとても運の良いことだと思う。

元々お勉強大好きなごまめには、意欲に更にはずみのつくような仲間ができて良かった。
それもこれも、講師役のお母さんの入念な下準備や暖かく和やかな雰囲気作りあってこそ。
子ども達のみならず、母親陣にも個性的なタレントが集まっていて、これもご縁とかしか
言いようがない。ありがたいことだ。

長く養生していた自分も、徐々にローテーションに加わりつつある。
やっぱり「言われたからやる」のでなく「手探りで作り上げていく」方が、やりがいも
発見もいろいろある。今後がとても楽しみだ。

2014年3月19日水曜日

はじめての選挙

3月のある日、統一地方選挙の投票券が送られてきた。


初めてのことで、少なからず浮かれてしまう。
私はこの地では外国人(=国籍は日本のまま)なのだけれど、一定の条件をクリアすれば
投票権が得られるとは聞いていた。いつの間にか自分もその中に迎え入れられたらしい。

市政レベルとはいえ、まったく疎い。とことん無知。
各地の投票ガイド」なるサイトを教えてもらったので、やってみた。

リストの中から居住する市を選んだら、後はその地域関連の質問に答えて行く仕組み。
「市内の温室ゾーンに合法大麻の栽培施設を作るのはアリ?」
「近所迷惑甚だしい人を市の外縁部に隔離して住まわせることについてはどう思う?」
「うちの市に売春業ができても良い?」
「隣市の地方空港の拡大については賛成?反対?」
「8年後に当地で開催予定の園芸博についてはどう思う?」
…などなど。

回答を終えたら、「アナタにぴったりの政党はこちら!」とダイアグラム上で教えてくれる。
軸線は「左/右」と「革新/保守」。
自分はすごい左寄りだと思い込んでたのだけど、この方式だとド真ん中のちょっと右寄りと
いう御宣託が出た。意外。

で、そんなこんなの話を、家のお父ちゃんはもとより、親戚やらお隣の老夫婦との茶飲み話に
するわけ。かな〜りオープンな雰囲気。
日本だと、支持政党やら購読してる新聞やら信仰についての話はなんとなくタブーっぽい
雰囲気で、こうやって気楽に意見を聞いたりすることはなかったので、新鮮に感じた。


さて、投票日。
何よりも衝撃的だったのが、投票ブースの張り紙。

鉛筆をなめないで下さい

…………。

bevochtigen(湿らせる)なんて新単語、覚えちゃったじゃないか!



笑顔で記念写真撮らせてもらえるくらいにはお気楽な雰囲気。

それにしても、この投票箱、ゴミ用コンテナと同じなんですけど。
回収車によって裁断されるイメージしか浮かばない… ^^;

2014年3月18日火曜日

公開授業「Open Uurtje」

毎年恒例の公開授業。
 (→前回
 (→前々回

授業参観ではなくて、放課後に子どもが学校の教具のデモンストレーションしてくれる。
これまでこまめだけだったのだが、今年からはごまめも「教える側」。
中学年クラスと低学年クラスをお父ちゃんと交代で見せてもらうことになった。

まずはこまめのクラス(7〜10才)へ。
算数好きなこまめ、早速「数」の教具を取り出した。
前に見せてもらった「100ボード」にそっくりなので「あれっ…また?」と思いきや、
かけ算の「九九ボード」だった。
相変わらず床に絨毯しいてやってる…。


全部できたら先生に見せに行く。
先生が何枚かシャッフルしながら裏返す。
自分の場所に戻って、シャッフルされたものを正しい場所に戻す。
…という確認のステップもあった。


もちろん、ちゃんと片付けるところまでが「お仕事」。



その他の「数」の教具。




位が上がっても相変わらず「感じて知る」システム。モンテッソーリさんすごい(笑)
たしかに、大きな数になればなるほど実感が伴わなくなりがちだものね。
抽象思考や暗記による素早い計算も大事だけど、そこに至るまでの理解があってこそ。


こちらは「生物カード」。


色々な生物の生態の書かれたカードと、それを元にした穴埋め問題のカードのセット。
問題文をノートに写しながら答えを埋める。

これらの教具を自分で選んでそれぞれ取り組む、というのが主な授業風景だそう。
なので、机は班ごとに島になっていて、黒板を向いていない。
(ついでに言うと教室も四角くない)
低学年クラスとの違いは、「お人形コーナー」などの遊び場がないこと。
それから、たくさん書くようになるので、机にノートや筆記具を入れる引き出しがつく。
支給されるノートは学校に置きっぱなしで、書ききったら持ち帰ってくる。
だから、今どんなことを習っているのか、子の話を聞かない限りはさっぱりわからない。
(聞いてもわからないことも。笑)



続いてごまめのクラス(4〜6才)へ。
やっぱり床で「お仕事」してる。



カプラという積み木をやってみることにした。
えっ…?


そうくるか?! チャレンジャーやなあ…。
母は頭がカタいので、こう↓積むのだとばっかり思い込んでいましたよ。


(我が子そっちのけで夢中になってしまった ^^;)


その他の教具。



お人形遊びのコーナー。



コンピューターでサクサクと課題をやってる子もいるけれど、



やっぱりこういう「触れて学ぶ」モンテッソーリらしいものがイイ。




「読めてきたけどまだ書けない段階」のためのスタンプセット。


キーボードをバラしたようなものとも言える。
低学年クラスでは書くことは重視されていない。読めりゃいいのだ。

公開授業に行くたびに思う。「こんな学校生活送ってみたかったな〜!!」

2014年3月13日木曜日

よそのクラスにおじゃまします

こまめとごまめの通う小学校では「お客さま」というのがある。
先生の許可を取って、他の学年のクラスの授業に半日とか1日とか参加できるのだ。

こまめが中学年クラスに上がる前、慣らしと称して頻繁に「上のクラス」で一緒に授業を
受けさせてもらっていた。
逆に、上の学年の子が下のクラスに行って本を読んであげたりすることもある。

ごまめが小学校に入って落ち着いてきた先日、こまめがごまめのクラスの「お客さま」に
なった。もちろんごまめは大歓喜。ごまめの友達もとても喜んでいたらしい。
姉妹べったりでもなく、ごまめ以外の子の計算課題のお手伝いをしたとのこと。

で、翌週、その逆の「お客さま」も実現した。
つまり、4才のごまめが、こまめのクラス(7〜10才)の一員になったのだ。
一体どんな一日を過ごしたんだろう?と興味津々だったのだが…


…こんなのを持ち帰ってきたのでビックリ。
先生がごまめのために作ってくれた計算の課題。
足し算ができるなんて、ていうか数字書けるなんて知らなかったよ…。
スマイルマークまで付けてもらっちゃって!

(ちなみに、オランダの先生は例の「赤ペン」なるものを持っておらず、青だの緑だの、
テキトーな色のボールペンを使っている)

2014年3月9日日曜日

ある晴れた日

暖冬で緩い日が続くなあと思っていたら、3月初頭だというのに初夏の陽気が訪れた。
おじいさんは山へ柴刈りに…じゃないけど、みんなワラワラと外へ。

お父ちゃんは生け垣の剪定。はしごに乗ってチョキチョキチョキ…。
母は草取りと種まき。しゃがみっぱなしでせっせせっせ…。
こまめごまめは半袖で外遊び。ままごと、自転車、ミミズ観察…。
夏の間よく「こまめ、遊ぼう!」と誘いにきてた近所のEくんの姿を再び見たので、
そんなところにも季節の転回を感じたり ^^(蜂や蝶と同種なんかもしれん、あの子は)

庭仕事が一段落してから、自然公園へ。
4時を過ぎてもまだ半袖で、元気のあり余ってるこまめごまめは砂遊びを堪能。
私たち親は庭仕事の疲れで半ば放心状態… ^^;


林の木々はまだ寒々しいというのに、子らは半袖という。

小一時間ほど遊んで、そのままタイ料理を食べにいき、素朴な充実感で帰宅。

こんな日が年に数えるくらいしかないことを知ってるから、誰もがいい気分になる。
お日さまさえ出てれば、万事オーライなんだ、この国では。

2014年3月8日土曜日

チェス大会 初参戦!

秋に小学校のチェスクラブに入部したこまめ。
本人の希望で始めたからか、毎週のお稽古と宿題に精を出している。
女の子の中では最年少だし、始めて間もないのでどれほど上達しているのかはわからない
けれど、何ごとも経験!と、地元開催のトーナメントに初参戦することにした。

会場は、市の総合体育館。頭脳スポーツだからだそうで ^^

1チーム4人編成で、こまめの学校からは9チーム出場という大所帯。
(トロフィーを持ち帰る常連、つまりなかなかの強豪校だそうな)
全体では90チーム近くの参加があり、ゆうに300人を超える。


1試合あたり20分、それを半日で7試合もやる長丁場。
こまめはなんと5勝2敗の大快挙!


しかしながら、団体戦なので、他のチームメートの成績が振るわないと先には進めない。
残念と言えば残念だけれど、様子見での参加にしては上の上出来。
しかも5勝のうちの2つは王手(チェックメイト)だったとのこと。
こういう追い風的経験があると、一気に醍醐味が倍増するのだよね。

あっさり勝ちすぎるとつまらないし、コテンパンにされても面白くない。
勝ちつ負けつつほどほどに競り合える相手があるというのは、長く続けてゆくのに
大事な要素。そういう点では、大所帯のクラブにアドバンテージがあるだろう。

第一試合の前は緊張して母とは口もきいてくれなかったこまめ。
試合開始の前に対戦相手と握手を交わし、はにかんで微笑する姿も見られた。
ずっと続けて、いつか世界中に「チェスの友達」ができるといいね。

2014年3月6日木曜日

色のユニフォーム

小学校の低学年クラスで、「色のプロジェクト」をやっている。
低学年は週4日登校なのだけれど、この2週間、毎日テーマカラーが決まっていて、
それに合わせた服装で来てね、とのこと。
これまで、赤の日・白の日があり、今日は青の日。


いろんなニュアンスの青をまとった子ども達。
まちまちなスタイルなのも、色味がかえって引き立つ気がする。
ちなみに白の日は、なんだか昔の教会学校か何かみたいに清楚でかわいらしかった。

指定色に合わせるべく、あり合わせであれこれ考えるのが楽しくてしょうがない。
我が家に限っては、こまめからのお下がりという名の在庫が豊富なのでラッキー。

赤いボトムスは、こまめの夏のパジャマだった。


白いワンピースは、こまめが結婚式で着たやつ。


青系のスカート(これもお下がり)に合わせるトップスがなかったので、お父ちゃんの
古いサイクリングウェアを解体させてもらって、飾りにした。



あと残っているのは…
オレンジ・黄色・ピンク・みどり・いろんな色。

2014年3月2日日曜日

チェックリスト

休日のおでかけ前や、普段とは違うタスクが複数ある時など、子らにもテキパキと
やるべきことを順序良く確実に済ませてほしい時がある。

そんな時、ぼんやり屋さんのこまめに「チェックリスト」を作るようにしている。
簡単なメモ書きだけれど、口頭であれやこれや言うよりも格段によく伝わるし、
こちらもいちいち口うるさく「あれした?これできた?」とわめかずに済む。

それを横で見ているごまめ。当然のように「わたしにもつくって〜」とねだる。
まあごまめのやるべきことはいつもと変わらないのだけれど、チェックするのが楽しい
ようなので、ついでに作る。
まあこんなものでも日本語の文字なんだから、全く目にしないよりは随分いい。



さて。
久しぶりに取り寄せた「絵のない本」(SF小説)をいそいそと読んでいる母なのだが、
横からのぞきこんだごまめが「これなに〜?チェックチェックするの〜?」と。


…たしかに、数字というよりは、塗りつぶせと言わんばかりのチェック欄に近い…かも。
縦長のゼロしか見たことなかったもんね。
オトナになるとそういうことにいちいちひっかからなくなるから、つまらなくもある。