谷川俊太郎の子ども向けの詩集で、ほとんどひらがなばかりの23編の詩。
柔らかくも甘過ぎない独特の色づかいの絵は和田誠。
もうすぐ6歳、来年には7歳になるこまめにはぴったりだろうと思って、ロクに中身も見ずに
家に連れて帰ったのだが(たったの50セントだったし!)、開いてみれば、見覚えというか
聞き覚えのある詩もいくつかあった。
絵本の体裁をしているので、前半こまめ&後半母で一気に全部読んだのだが、お話ではなく
詩を束ねた本なので、一つか二つを読むにとどめた方が、ことばのリズムや味わい・余韻など
を楽しめていいだろうな…と後から思った。今度からはそうしよう。
パラパラッとめくっていくと、一番最後の見返しの部分にこんなメッセージが…
入学後、一学期のみを共に過ごして転校(海外赴任?)してしまった「あきこちゃん」へ、
担任の「すぎうら先生」からの贈り物だったのだろう。
計算してみると、そのあきこちゃんも今や18歳だ。「がっこうに おかあさんはいない」とか
言ってる場合じゃない。
もしかしたら、バザーに出品したのはあきこちゃんのご家族ではなく、その後の持ち主という
可能性もある。
巡り巡って、こんな所で「日本の1年生ってどんなかなあ…」とボンヤリ夢見るこまめの手に
渡ったと知ったら、すぎうら先生もビックリだろうな。
0 件のコメント:
コメントを投稿