酪農王国オランダ。
その北部、フリースランドの酪農家に嫁いだAさんとそのご家族のご好意で、総勢40数名の
団体を受け入れていただいた。
数年前にも同じような遠足を企画したのだが、こまめはほとんど覚えていないって…。
ま、しょうがないか。
今回、こまめ世代の子ども達が6〜7才ということで、社会見学の要素も入れてみた。
事前にしおりもこしらえて、「酪農家の一日」「一年の仕事のサイクル」「牛の食べる
エサの話」…などなど、ちょっぴり掘り下げてみた。
牛乳というあまりにも身近な食品の生産の裏に、こんな未知の世界があったのか!
…という驚きで、調べていてもワクワクしたし、日々の仕事として関わっている人達に
直接伺うことで、普段知り得ない現場のあれこれに触れることができた。
なんとも貴重な学びの機会だった。
特に感動したのが、飼料のこと。
夏に刈り取って積んでおいた牧草やトウモロコシを密閉保存
↓
発酵作用が起こり、長期保存が可能になるとともに、おいしくて身体によいものになる。
まさに「漬け物」的なことが、牛乳の源の側で起こっていたとは!
長ーい歴史の中で培われた知恵だと思うのだけれど…昔の人ってすごいなあ。
こういう小山、遠目には見たことあったけど、中身については全く知らなかった。
これが、密閉状態とはいえ、戸外だというのに悪くならずに1年以上も持つとは…。
発酵の力ってすごい。
こちらはトウモロコシ。
実だけでなく、茎から葉っぱからすべて粉砕してチップ状にしてから積み上げる。
こまめ「くんくん… 酸っぱいにおいがする!」
チャレンジャーな父は、このトウモロコシを一粒食べてみたらしい。
めちゃくちゃ酸っぱかったって。ハハハ。
こうしてできた飼料を各種混合して(牧草やトウモロコシ、大豆など)与えるのだが、
その配合次第で味も変わり、牛の食いつきも違ってくるとのこと。
質・量ともに良い牛乳を得るためには、良いエサ作りが欠かせない、という、至極当然の
ことを、これまでは考えてみたこともなかった…。
足下にあるのが、配合飼料。
ただの干し草かと思ったら、工夫をこらした「混ぜご飯」だった。
う〜ん、奥深い。
飼料のミックスに給餌、その他あらゆる作業をこなすトラクター。
子ども達にも大人気!
夕方の搾乳時、パンパンに張ったお乳を見て、「は、早く絞ってくれ〜!」なんて、
我が子に授乳した経験から、同じ哺乳動物としてほのかなシンパシーを感じてしまったり。
ちなみに、毎日の搾乳は午前5時と午後5時の2回だそうで。お疲れさまです…。
肝心の親子遠足の方は、
みんなでお弁当を食べたり、
持ち寄りのおやつに誕生日祝い、
クイズラリーやタマゴ(チョコ)探し、
パパが主役の干し草運び競争など、ワイワイ楽しめるプログラム。
我がチームのパパさん1名負傷のため、急遽私ともう一人のお母さんとで組んで代打に。
長靴はいて走り回る羽目になっちゃった!
日が傾くまで外でたっぷり遊んで、子ども達にはまさにパラダイスのよう。
あ〜楽しかった!!
精悍な大黒柱のTさん、
酪農家カレンダーのモデルさんか?!というくらいべっぴんのAさん、
お二人の他、案内して下さったり一緒に遊んで下さったご家族の皆さん、
どうもありがとうございました!
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