担任の先生よりクラスの保護者宛にメールが届いた。
昼休みの過ごし方について質問があったので、この機会に皆さんに詳細をお伝えします、
とのこと。
オランダの小学校では、昼ごはんを家に食べに帰るところがほとんどで、そういった学校
では例えば親が働いていて日中家にいない場合などは例外として学校に「居残って」食べる
のだが、その際には保護者のボランティアや学童保育などから監督者が確保されている。
先生達は何をしているかというと、その間お昼の休憩をとっているのだ。
こまめの通う学校は、全校「通し」のカリキュラム、すなわち全員揃って学校でお昼ごはん
を食べることになっている。
給食のようなすてきなものはないので、各自が持参したお弁当(サンドイッチ)を担任の先生
と一緒にクラスで食べる。
一緒に…といっても、先生は食事中ついていて下さるだけで、食べるのはその後の「職員の
昼休み」。そこは他の学校と一緒である。
その「昼休み」には、提携している学童保育所のプロの人達が来てくれて、いろいろな活動
を行っているらしい。(費用は1,5ユーロ/日=約3000円/月)
「らしい」というのは、さてではいったい何をどのようにしているのかということが、4歳
や5歳の子の報告ではイマイチはっきりしないからである。
「遊んだ」とか「忘れた」とかそんな調子なので、保護者から度々質問があったようだ。
そこで皆に報告のメールが届いたというわけ。
以下はそれを訳したものです。
* * * * *
まず、お昼は12時にお弁当箱と飲み物を用意して席に着くようにしています。
飲み物を持参する子もいますし、牛乳を学校で取っている子もいます。
食事の時間は12時25分まで。
どの子も最低サンドイッチひとつは食べるというのが目標です。
食べるのが苦手な子や遅い子は、ちゃんと食べられるように指導しています。
12時25分にまだ食べ終わっていない子は、残して片付けなければいけません。
飲み物が残っていたら、飲みきること。水分摂取は重要なので、必ず飲みきるように声を
かけています。飲みかけの水筒を持ち帰ることが定期的にあるようでしたら、一度担任に
相談してみて下さい。大事なことですから。
それから、食事の時間に、雰囲気を盛り上げるために音楽をかけることもあります。
食事中、担任が昼休み活動の振り分け表を片手に、子ども達の希望を聞きます。
各自が好きな活動を選ぶことができますが、誰も希望する人のいない活動があった場合、
偏りがないように、どの子がどの活動に行くか担任が調整します。
昼休み活動は、学童保育所「ラ・ルナ」が担当しますが、活動ごとに常に数人の担当者が
ついて、十分に指導・監督できるようにしています。
ですので、特定の活動に子どもが集中したり、また極端に参加者が少ない、というような
ことはできないようになっています。
活動内容は以下の通りです:
・工作室で工作(2名)
・ラ・ルナの部屋で遊ぶ(2名)
・中庭で遊ぶ(4名)
・視聴覚室でビデオを見る(4名)
・お遊戯室で体操遊び(2名)
というわけで、14名が上記の各教室に行くことになります。
残りの13名は、校庭で遊ぶことになります。
活動の中には、特に人気のあるものがあります。
例えば、我がクラスでは、「ビデオを観たい人」と聞くと、最低でも12人の手が挙がります。
そういったわけで、どの子がどの活動に行ったかを振り分け表に記録しておくようにして、
同じ子ばかりが特定の人気のある活動に行くことがないよう配慮していますので、子ども達
の希望が通らないこともありますが、どの子も月に数回は希望がかなうようになっています。
昼休みの活動中には、低学年の他のクラスの子らと、それから昼休みの時間帯が同じである
中学年の子らとも交流することになります。
活動時間は12時半から1時15分まで。ラ・ルナの監督の元で行われます。
この時間帯には教師一同休憩となっています。
1時15分になると子ども達は全員教室に戻ってきます。
休み時間中に何かあった場合(ケンカやおもらし、怪我など)には、ラ・ルナの職員が担任に
報告することになっています。
以上、昼休みの活動についての報告でした。
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