計算練習自体は現地校でもやっているから特に必要ではないのだが、日本語でものを数えたり、
順序立ててものごとを理解したりする助けになるかと思って、時たま取り組んでいる。
最近の内容は、足し算、引き算、またそれらが両方入った問題で、単純な計算や絵を見ながら
解く文章題が出てくる。題して「ふえたりへったり」。
その中に、なかなか挑戦しがいのある課題があった。
計算式と絵を見て問題文を作れ、というもの。
まずは足し算。
ほんの3行の中に、課題がいっぱい!
・つまる音、のばす音
「ちゅりぷ」→「ちゅーりっぷ」
読むのは問題ないのに、書くとどうしても抜け落ちてしまう。
・ものの数え方
「1こ」→「1ぽん」
長いものは「ほん」、うすいものは「まい」、それほど大きくない動物は「ひき」…。
しかも、数字によって「ほん/ぽん/ぼん」と変化する!
・時制
「なんぼんありますか」→「なんぼんになりますか」
なんで~?と聞かれて困った。
「ありますか」は、今すでにそろっている数について尋ねている。
「…になりますか」は、これから増えたり減ったりするとして、そしたらどうなる?と
未来の(仮定の)状態について尋ねている。(直前の「…たら」がポイント)
…ということを、6歳児に説明するのは至難の技!
「こたえは○○でした」→「こたえは○○です」
これもね~。
「正解は… ジャジャーン! ○○でした~!」って言うのはアリなんだよな。
実際、なぞなぞやクイズでもそういう言い方するし。だからそう書いたんだろう。
でもなぜかこういう問題では「です」を使う。なんで???
次は引き算。
「1わとでいて」→「1わとんでいって」
「3わとんでいたら」→「3わとんでいったら」
なんわになるでしょ?って…(笑)
あ、そうなの。って返したくなるでしょ?
まあ、いきなりお手本みたいな文章が書けなくてもいいのだ。ずいぶん健闘したと思う。
そして、こまめの「純な」視点から見ると、やっぱりいろいろと不思議なことの多い「算数の
日本語」なのだった。
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