2012年12月4日火曜日

いじめっ子

ちょっと前に、こまめが父に「悪口言う子がいるの。」と打ち明けた。

私も詳しく聞いてみたところ、よそのクラスのひとつかふたつ年上の男の子3〜4人が、
休み時間にこまめに向かって「chinese gehaktbal」(直訳すると「中華風肉団子」、
語感的には「やーい、中華まん!」)と、面白半分に言ってくると。明らかに蔑みだ。
それも1度や2度でなく、夏休み以前の低学年クラスの頃から継続的だっていうから、
タチが悪い。
その子らは、こまめとはクラスが別で接点もほとんどないので、単純に外見で言ってると
しか考えられない。
他にもアジア系の子は何人かいるから、こまめだけが標的かどうかはわからない。

先週、担任の先生に報告しておいたのだが、なんせ他のクラスの子で名前もわからない。
今日たまたま水泳教室の更衣室で「あ、あの子が悪口言う子」とこまめが気付いて教えて
くれたので、どの子か(そしてどのお母さんか)判明した。
(着替える子の性別ではなく、着替えさせる保護者の性別で更衣室が分かれている)
しかし、うちは帰宅時だったし、あちらはこれから泳ぐところ。
場所もタイミングも不適切だったので何も言わずに帰ってきた。

「どうせそんな差別的発言するのは国粋主義的な金髪家庭のご子息でしょうよ」と、
負けず劣らずの偏見で予想していたのだが(ヒドいなあ、私。笑)、何系かはわからない
けど金髪ではなかったぞ。
そして、「肉団子はおまえじゃ!」と言いたくなるのをなんとかこらえた、そんな体型。
(ヒドいなあ、私。笑) …いや、だって、水着だったしさ。(ヒドいって)

帰りの車の中で、最初にこの話を聞いた時にも言ったのと同じことを、繰り返し言って
聞かせた。
 よく知っている友達で、何かがきっかけでケンカすることはある。
 腹の立つこともあるかもしれないし、キツいこと言ってしまう時もあるかもしれない。
 けど、それは仕方ない。
 仲直りして、もっと仲良くなれるから、それはいい。
 でも、よく知りもしない人の、見かけだとか、自分とちょっとちがうとかいうことを的に
 して、からかったり悪口言ったりするのは、ものすごく卑怯で絶対やっちゃいけないこと。
 悪口言って人を傷つけるのは、弱虫のやることだ、と。

(ちなみに、父は「言われても知らん顔しとけ」って言ってあるらしい)

帰宅してからちょっと悶々。
あのお母さんに話をしてみる?
でもやっぱり先生を通すべきか?
それともあの男の子に直接話しかけてみる?

うーむ。
どうしたいかっていうと、もう悪口を言わせたくないのはもちろんなんだけど、そんな
単純じゃないような気がしてきた。こまめに謝らせて済む問題でもない気が。

なんだか、かわいそうだなあ、と思ったんだな。
自分の周りの世界が豊かなことに気付くのじゃなく、正反対にしか受け止められないなんて。
各国のことばで「ハッピーバースデー」を歌えるようになったM先生のクラスの子らは、
絶対こんなことしないだろう。
その悪ガキどもの物の見方をちょこっと変えてみたい…というのが本望かな。
せめて中華と和食の区別くらいつけろや!(…って、そこちゃう?)

ぶっちゃけ、ガラッと教室に入って行って、「どいつじゃ!」と正々堂々吊るし上げして
みたいのが正直なところだったりして…(気分はチエちゃんちのテツ☆)
こういう時に親は頼りになるということも見せつけておかんと!
(そんで小言のマイナスポイントを挽回するのだー)

こまめは当然とても嫌な気分だろうが、こまめの落ち度はひとつもなく、むしろあちらの
問題なので、必要以上に傷ついていませんように…。


赤ちゃんの時は、肉まんと言われても「おっしゃる通りです」と認めざるを得ないくらい
福々しい顔だったんだけどね。

4 件のコメント:

  1. そんな言葉は、ムシした・させた方が良いですよ。
    息子はインドの血が入って、色が浅ぐろいです。
    学校の友だちからは、「黒い侍(zwarte Samurai)」と
    呼ばれるそうです。良いんじゃないですか、って感じです。

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  2. おぷーさん、
    お久しぶりです!

    うん、やっぱり知らん顔が一番ですよね。
    「は?何言うてんの?アホちゃう」と、サラッとスルー。まさにチエちゃん的対応。
    大人でもごくタマ〜にこういうことがあったりしますが、むしろ相手を憐れんでしまいます。

    Zwarte Samurai、めっちゃカッコいいじゃないですか!
    それはむしろ賞賛/憧れと言ってもよいのでは… ^^

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  3. ブロンディー2012年12月6日 0:30

    なにその肉団子男子!すっごいムカつく!

    わたしは花が「醜い」と言われたときには、待ち伏せして本人と1対1で話しました。
    (話したといえば聞こえはいいけれど、実際は穏やかな“脅し”~。)
    言っちゃいけないことは、小さいうちにわからせないといけない。
    小学生のうちならまだ間に合う(かも)。
    機会があったら、こまめちゃんのバックには、笑顔だけど実は怖そうなお母ちゃん(笑)がついているのだと知らしめてやってください、その肉団子に!

    こういうことは、された側は本当に傷つくものです。
    たぶん一生覚えているでしょう。
    でもする側は、数年も経てば忘れる。
    だから、こっちが嫌な思いをしていることをキチンと伝えたほうがいいとわたしは思うのです。

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  4. ブロンディーさん、

    「醜い」だなんて、モロに個人的な攻撃ですね。ひどい…。
    花ちゃん、言われてとっても悲しかったでしょう…。
    お母さん、よくぞ対決してくれました!
    そのように「親の背中」を見せておくのも、大切ですね。

    「言っちゃいけないことは、小さいうちにわからせないといけない」
    これは、相手の子にぜひともわかってほしいことだけど、こまめの胸にもしっかり刻み込んでおきたいと思ってます。
    こまめのバックには(怖い?笑)お母ちゃんがついてる、ということも、どっちかというとこまめにわかってほしいことだったりします。

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