2014年7月9日水曜日

短い作文

子ども達の日本語力の底上げのために、地元の学習グループ(8歳グループ)では
「一行日記」を推奨している。
どんなことでもいいので、できれば一日一行でも何か書こう、という試み。
文字も言い回しも、インプットだけでアウトプットの機会がないとどんどん抜けて行って
しまうのを危惧しての提案だった。
(目にする機会もほとんどないので仕方ないとはいえ、漢字はおろか、カタカナも恐ろしい
ほどの早さで抜け落ちてゆく…!)

宿題ではあるが、クラス内での添削は特にせず、各家庭でできる範囲で取り組もうという
ゆるめの自習課題。
日々の出来事を書いている子もいると思うが、家の場合は、その日に練習した漢字を使う
短文を作るというやり方が多い。
実際にあったことを要領よくまとめるのが苦手なこまめ、創作系(フィクション)ならば
気負いなく書けるようなので、やりたいようにやらせている。

ある日、「海」という字を習ったので、何か書いてごらんというと、こんなふう。



次の日、同じ字をおさらいするつもりで、「海についてもうちょっとちがう風に書いて
みようか」と提案。
頭(=少ない知識)で考えるより、具体的な資料があった方が話も広がろうて…と思い、
『こども百科』を取り出したはいいが、肝心の「うみ(海)」の項がない。
代わりに「かい(貝)」の項があったので、それを見せると、目を輝かせて食い付いた。



ちょうど学習グループで『スイミー』を取り上げたところで、比喩表現について習った
ばかりだったので、いっちょ応用してみるべ、と軽く示唆してみた。
そしたら、「お母さん何も言わないで!自分で考えて書くから!」だってさ。


自分でもよく書けたと思う、これまでの作文で一番気に入ってる、と悦に入っていた。

〈本日の気付き〉
音楽やダンスでも絵でも何でもそうだと思うが、自分に合った表現のスタイルというのが
見つかれば、そして、好奇心をくすぐる楽しいテーマがあれば、表現の作業のことは忘れて
内容そのものに集中できるんだな。

〈本日のごまめのお仕事〉
こちらも、お姉ちゃんがやってる横で何やかや自分で取り出してはやっているので、
あまり細かいことは言わずにやりたいようにやらせている。
相変わらず、邪魔しないでいてくれるだけで御の字という姿勢。^^;


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