2014年3月19日水曜日

はじめての選挙

3月のある日、統一地方選挙の投票券が送られてきた。


初めてのことで、少なからず浮かれてしまう。
私はこの地では外国人(=国籍は日本のまま)なのだけれど、一定の条件をクリアすれば
投票権が得られるとは聞いていた。いつの間にか自分もその中に迎え入れられたらしい。

市政レベルとはいえ、まったく疎い。とことん無知。
各地の投票ガイド」なるサイトを教えてもらったので、やってみた。

リストの中から居住する市を選んだら、後はその地域関連の質問に答えて行く仕組み。
「市内の温室ゾーンに合法大麻の栽培施設を作るのはアリ?」
「近所迷惑甚だしい人を市の外縁部に隔離して住まわせることについてはどう思う?」
「うちの市に売春業ができても良い?」
「隣市の地方空港の拡大については賛成?反対?」
「8年後に当地で開催予定の園芸博についてはどう思う?」
…などなど。

回答を終えたら、「アナタにぴったりの政党はこちら!」とダイアグラム上で教えてくれる。
軸線は「左/右」と「革新/保守」。
自分はすごい左寄りだと思い込んでたのだけど、この方式だとド真ん中のちょっと右寄りと
いう御宣託が出た。意外。

で、そんなこんなの話を、家のお父ちゃんはもとより、親戚やらお隣の老夫婦との茶飲み話に
するわけ。かな〜りオープンな雰囲気。
日本だと、支持政党やら購読してる新聞やら信仰についての話はなんとなくタブーっぽい
雰囲気で、こうやって気楽に意見を聞いたりすることはなかったので、新鮮に感じた。


さて、投票日。
何よりも衝撃的だったのが、投票ブースの張り紙。

鉛筆をなめないで下さい

…………。

bevochtigen(湿らせる)なんて新単語、覚えちゃったじゃないか!



笑顔で記念写真撮らせてもらえるくらいにはお気楽な雰囲気。

それにしても、この投票箱、ゴミ用コンテナと同じなんですけど。
回収車によって裁断されるイメージしか浮かばない… ^^;

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