2012年5月17日木曜日

ゴッホ美術館

キリスト教の祝日(昇天祭)がらみで、16日(水)~20日(日)まで5連休だった。
このあいだ5月休みがあったところなんだけどね…。

いつもとちがうことをやってみよう!というわけで、
公共交通機関(バス&電車&トラム)を使ってアムステルダムの街中へ。
数ヶ月前に市内でバスに乗ったのがよっぽど楽しかったらしく、「バスのったね~♪」と
いまだに語りつづけるごまめのための「のりものガタゴトの旅」。



行き先は…「ゴッホ美術館」!

こまめが小さかった頃は、ちっこいなりに一緒に絵画だの美術館の雰囲気を楽しんだり
できる子だったので、各美術館/博物館共通の年間パスを持ってちょこちょこ展覧会を
観に行ったりしていたのだけれど、まったくちがうタイプのごまめが生まれてからという
もの、(ぐずってややこしいので)美術館からはすっかり足が遠のいていた。

で、天下のゴッホ美術館。
実は「子どもにやさしい」ということがわかり、どら、ちょっくら行ってみるかいな、と
いう気になったのだ。
どう「やさしい」かというと…

【1】まず、子ども料金(なんと17才まで!)が無料!
自力で行ける中高生なら、入り浸り放題ですなあ。

【2】そして、小学生向けのオーディオガイドがある(オランダ語・英語のみ)!
どの作品にも解説がついているわけではないので、解説のある作品に添えられている
ちょうちょのマークを探すのも楽しみのうち。ゲームのようで夢中になっていた。
ちなみに、オランダ語版の話し手は、セサミストリートに出てくるおっちゃんらしい。
有料(2,5ユーロ)だけど、返却する際にお土産ももらえたので、お得感もアリ。

【3】さらに、新館(黒川紀章ウィング)のバリアフリートイレには、おむつ交換台が!
乳幼児連れには非常にポイント高し。

唯一の難点は、子どもの視点&至近距離からだと、額装のガラスに照明が反射してしまい、
色や質感が見えにくい作品がある、ということ。
引いて見られたらそんなこともないのだろうが、いつでも混んでるゴッホ美術館では至難の
技。時々だっこして「大人の視点」にして見せてやった。

懸案のごまめはというと…
案の定、絵画作品には目もくれず、作品前に張ってあるロープをくぐって遊ぼうとしたり、
検索用のコンピューターで「お仕事」したり、バギーでうとうとしたり、まあごまめなりに
楽しんで、それなりに良い子だった。

肝心の展示内容は、刺激的で、とっても面白かった。
斬新な何かがあったわけではないのだが、こうした美術観賞自体が久しぶりだからだろう。
また、昔に見たことのある作品でも、年を重ねて自分の受け止め方も変わったからか、新鮮
に感じられた。作品の背景などもより一層理解できるようになったせいもあるかな。
繰り返し見たくなる作品もあり、痛々しくて見ていられない作品もいくつか…。
技術的に「へったくそやなー」と思える絵もいっぱいあるのに、人をひきつけてやまない
不思議な画家だ。彼の目指したビジョンか、生き様か、絵画そのものの魅力か…。

新館での企画展は「Dreams of Nature / Symbolism from Van Gogh to Kandinsky」。
ボリューム&内容ともになかなかの充実度。
特に、サブテーマ「Silent Cities」! 釘付けになっちゃったよ…。
時間切れ(子ども達の辛抱が…)で未消化となってしまったので、これだけでももう一回
観に行きたいなあ…。


戻りは街中をブラブラ歩きつつ、CD・レコード・DVDのお店にてジブリのアニメのDVD
を買ったりしてから、そこそこ早めに帰宅。
楽しい遠足だった。


オマケ)
記念に、日本へ絵葉書を送ることにした。


そのものの色だけじゃなく、いろんな色を使って描くゴッホの画風にインスパイアされた
お便り。島と山だって。
裏面は、「本物」のゴッホの「花咲くアーモンドの枝」。

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