2015年4月4日土曜日

一本の鉛筆

学習グループの新年度。
3年生クラス5人を相手に、いざ、お手合わせ…!

朝の会は、10時5分から30分までの25分間。
用意した課題は、カッターナイフでの鉛筆削り実習。

ナイフより何より最初に、持ってきた救急箱を見せて、怪我の危険があることを周知。
くれぐれも安全第一、ふざけは厳禁。

さて、削り方。
まずは見本にやってみせ、どの手指をどう動かすか、解説。
それからやっと、待ってましたと作業開始。


やってみると、意外と難しい。難しいけど面白い。
無言で夢中になって、削れた削れた!



次に、自分で削った自分の鉛筆で、ノートに
 「これは、ぼくの/わたしのえんぴつです。
と書いてみよう、と促す。

ここで、鉛筆という漢字と、筆という字の成り立ちを紹介。


これも、面白がって聞いてくれた。
早速、さっき書いたひらがなのえんぴつを漢字の鉛筆に直す子、
漢字の成り立ちもいっしょに書き留めておく子、いろいろだ。


ここまでで、「一本の鉛筆」の授業はおしまい。

ねらい:
 ・自分の道具に愛着と責任をもち、モノを大切にする。
 ・自分や相手を傷つけることのないように細心の注意を払う。身体的にも、ひいては心理的にも。
 ・木の感触から、材料について実感し、モノのできる過程に興味を持つ。
 ・モノの名前や漢字の由来に興味を持つ。
 ・以上のことを、机上の空論ではなしに、五感の刺激を通し、実体験として心に刻む。


このように、日本語の技術にとらわれない、総合的な体験を重視した授業を、子ども達と
一緒に作っていきたいと考えている。
モットーは、「『知る』は楽しい」。
ひとりひとりの中に眠っている「気づきのタネ」をつっつくことができれば本望だ。
この年齢ならではの学び方楽しみ方を、存分に追究してみたい。

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