2011年4月18日月曜日

南の島の大王の目標再確認

このところ、日本語(ひらがな)の取り組みはかなりゆったりペースである。
なんせ天気が良くて…なんてハメハメハみたいな言い訳をしてみる。

週末、教育番組『ふしぎだいすき』を見せたのだが、テーマは「あおむしだいへんしん」。
幼虫・毛虫の類が強烈に苦手な母にとっては恐怖映像でしかない。
番組紹介画面の静止画像すらダメなので、当然、見えないように紙で隠しながら操作。
台所の後片付けしないかんから…という口実のもと、自然科学好きの父と一緒に見てもらった。
洗い物をしながら耳をそばだてていると、こまめの反応(あれ何〜?どうなってるの〜?)に
対して父が絶妙な解説をしているのが聞こえてきた。
いいぞいいぞ、とホクホクしつつ、ふとした疑問がわいた。
こんな場合、番組中では日本語で話されていても、目から入った情報はオランダ語で脳にインプットされるのだろうか?
ま、どっちでもいいが…。


さてそんな折、今更ながら、母の母(こまめの日本のおばあちゃん)から「どうして
日本語を
教えるの?」という質問がきた。

きっかけは、こちらに直接配達してもらえない教材を転送してもらえないか、と頼んだこと。
「転送ぐらいできるけど、なんで…?」ときたわけ。
灯台下暗し、わかってなかったのか…。
これまでも絵本やDVDなど送ってもらっていたが、おもちゃ扱いだったのかもしれない。
「日本語の教材」と聞いて、何やら詰め込みスパルタ風のイメージを持たれてしまったおそれ
がある。そんなことして、こまめのストレスにならないかどうかを気にしているようだったの
で、今一度目標をはっきり伝えておこうと返信した。
以下、そのコピー。(あくまでも、私の考え&我が家の方針ですので…)

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

日本語は、こまめのバックグラウンド(アイデンティティ)にとってすごく大事になってくる
ものなので、家庭でできるだけのことはしておきたいと思っています。
ただ、拒否感を持たれては元も子もないので、ストレスにならないように、というのは初期の
頃から気をつけています。
これまでの段階では、反復練習のようなことはほとんどさせず、遊びの要素もいろいろと入れ
て、本人の好きなこと(お絵描き・工作)や気分等も考慮にいれつつ、なるべく変化をつけて
取り組むようにしています。
そうやって素地を作っておいたら、後で自分で深めようと思った時の踏み台になるからです。

これまでも、家庭での日常会話や歌、絵本、DVDなどからそこそこ吸収してきました。
ただ、今後成長していくにつれて年齢相応の会話や理解を促そうと思ったら、読み書きは外せ
ないことがわかりました。大人になっても子どもっぽい話し方しかできなかったら逆にかわ
そうでしょ)
それで、短期的には、今ぼちぼち習得できつつあるひらがなの読みを更にマスターさせてやり
たいと思っています。書きはその後、ぼちぼちでいいかと。
長期的には、自分で本やマンガを読めるようになり、書くこと(及びタイプ)もできるように
なったら、私の助けなくそちらと交流することができるだろうから、それが理想です。

とにかく意識して環境を作ってやらないと…というのは、日本で外国語習得するのがどれほど
手間か考えてもらったらわかるかと思います。
幸い、オランダの小学校には宿題というのものがなく、あれもこれもでアップアップみたいな
ことにはならないので、その辺はご心配なく。
オランダ語の読み書きは、家で何もしてなくても順調に習得しているようです。むしろ上出来、
と担任の先生もこの間の懇談でおっしゃってました。
abcの
練習プリントにひらがなで「こまめ」と記名してあったのには笑ってしまいました。
先生は感心してらしたよ。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

ちなみに、このブログのことはとうの昔に伝えてあるのだが、見ている気配はないようだ。
旧式の携帯だし、パソコンにはまったく興味示さないし、残念だけどしょうがない…。

2 件のコメント:

  1. まずはおばあちゃん教育からでしたね。
    うちも、おばあちゃん、そして、お父さん教育、時間がかかりましたよ。
    おばあちゃん、こまめちゃんと日本語で話せなくなる日が来るということはどんなふうに思っていらっしゃるのかしら?
    ふつーにしていたら、遅かれ早かれ必ずそんな日が来てしまうっていうこと、当事者でないと理解しにくいみたいですね。
    うちに、ばあばが録画してくれた幼児番組のVHSのカセットが山積みなんですが、今時ビデオでは欲しい人もいないんですよね。

    返信削除
  2. >garapyさん
    放っておいたら会話すらあやうくなってしまうという自覚がない…
    まさにその通りです。
    今たどたどしくも会話が成立するという状況が「日本人の子だし」
    「なんとなく」自然とそうなったと思っているのかもしれません。
    こまめは顔つきも日本人だし(笑)

    幸いこまめの父は協力的です。
    自分が習ってみて大変というのが身に沁みたのでしょう、小さいうち
    からできることはやっておくにこしたことはない、という態度です。

    ビデオ、去年の落雷で機械が死んでなかったら是非お譲りいただきたかった
    ところです!(もう1台あるのですが父が修理中でいつになるやら)
    新式の地デジとやらで録画したDVDは再生できないんですよね、うちの機器
    では…。

    返信削除