2014年1月4日土曜日

オトナの休日

こまめごまめが隣の市のおじいちゃんの家にお泊まりに行ったので、ひっさしぶりに
お父ちゃんとふたりっきりの週末。
何をしようか散々迷った揚げ句、うちから高速道路で30分くらいの距離のAmersfoortへ
現代美術展を観に行くことにした。
タイトルは「ナウ ジャパン」、日本の現代作家を紹介する企画展。
会場は「KAdE」、こんなきっかけでもなければ存在すら知らなかった。


結論から言うと、めちゃくちゃ面白かった。
37名の作家さんの多様な作品群(インスタレーション、映像作品、ドローイング、立体作品
などなど)の中には、赤瀬川原平などの大御所の昔のものもありつつ、ほとんどが自分と
同じかそれ以下の世代のものばかり。震災後に作られた作品も多かった。
アタマとココロに風穴を開けるかのような刺激をバシバシ感じつつ、バックグラウンドに
共通点があるせいか、すごく懐かしい気持ちにもなったり。



学生時代の知人の作品(刺繍)にも邂逅し、ワ〜イってなもんで。(本人いなかったけど)
彼の作品を含め、繊維を使った作品がいくつもあり、とても印象に残った。

容れ物である建築・インテリアデザインとキュレーションのバランスも良くて、
個々の作品の持ち味と全体としてのつながりを程よく感じながら、楽しくストレスなく
回遊/鑑賞することができた。
作品には丁寧な解説(作家の履歴、世界観、作品のコンセプトなど)が添えられており、
おかげで作品の理解と作家への親近感が一気に増したように思う。

そんな仕掛けもあり、美術方面には疎いお父ちゃんもたっぷり楽しめた様子。
カフェの椅子(デザイン:ユルゲン・ベイ)もいたくお気に召したようだった。


椅子&テーブルで1ユニット。単体でも組み合わせても使える。
座部がクルッと回るんですわ。快適かつ楽しい。


一人がけのソファも、座部&テーブルで1ユニット。


カフェのワーキングスペース。
通常はバーカウンターの向こう側に隠れている部分を敢えてお客の側に持ってきて、
働くバーマンの無意識の無駄のない動きを鑑賞できる、ある種の舞台装置というわけ。
お父ちゃん的には「セルフサービスかと思っちゃったよ…」「かえって落ち着かない!」
と、イマイチ不評だった。
好き嫌いが激しく分かれるところも含めて、非常にユルゲンらしいデザイン。


カフェから街を望む。
Amersfoortは、お堀に囲まれた古くてチャーミングな街。

想定では、小一時間で展示を観てまわり、その後は街中でショッピングでも…というプラン
だったのだけれど、思いがけず充実した展示内容で、結局は午後いっぱい館内で過ごした。
外に出たのはお店が閉まる時間。(土曜日はどこも夕方5時で閉まっちゃう…)

しかーし!
モノは買わずとも、形のない充実感はテンコ盛り。
頭も胸もいっぱいで帰宅しましたとさ。

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