2011年7月14日木曜日

印刷屋さんとカナの表

雨が降って肌寒くって、もう夏だったことも忘れそうな天気。
靴下なしではいられない、上着なしでは外出できないなんて、日本の熱気を少し分けてもらい
たいくらい。


裏が漢字表になっているひらがな&カタカナの表。
色がきれいで、書き順もわかり、ひらがな表とカタカナ表が上下に並んでいるので対応もさせ
やすく、気に入っている。
ただ、裏表どちらの面も使いたいので、壁やドアなどに貼ってしまえない。
A3で、半分のA4に折られた状態で送られてきたのだが、それをいちいち開いたり裏返したり
するたびに、破ってしまわないかハラハラした。
そこで、扱いやすいように、ラミネート加工をしておくことにした。

学校帰りに印刷屋さんに寄り道。
ごまめが生まれた時に誕生通知カードの印刷をお願いしたところ。
この道ウン10年という感じの、職人気質というか独特の雰囲気のあるおじさんがいる。
初めはつっけんどんな印象だったが、実はとても頼りがいのある人だとわかってきたので、
こんな小さな用件だったが、迷わずそこに行くことにしたのだ。

ラミネートの機械を温める間、原稿であるカナ漢字表を見せる。
「これは日本のアルファベットなんですよ」と言うと、どうやって読むのかなど少し関心を
持ってくれた。
それを使って子どもに日本語を教えている旨を伝えると、少し感心もしていたようだった。
「オランダ語はわかるの?」など、こまめにもやさしく面白く話しかけてくれる。

機械がなかなか温まらないようだったので、奥の工場で回っていた高速印刷機を見せてもらう
ことにした。
紙の山から1枚ずつすごいスピードで機械に吸い込まれて行き(重なって巻き込まれないよう
に、吸盤付きのアームで1枚1枚送っていた)、大きな機械を通って瞬く間にどこかの会社の
業務用の便箋が出来上がってくる。
ガッチャンガッチャン、シャッシャッシャッ、……音がすごい迫力だ。

そうこうするうちに機械が温まったようだったので、今度はラミネートの過程を見学。
ペラペラの透明シートにはさんだカナ表が、ゆっくりペローッと出てくると…
ピカピカの1枚になっていた。

丈夫できれいになって良かった良かった!と喜んで、お勘定を済ませようとすると、「今回は
いいから」と出入り口のドアを開けるおじさん。
子どものための、たった1枚のものだからだろうか?
ごまめの誕生カードを作ってもらった時の話をしたからだろうか?
理由は知りようもないが、「得しちゃった」というよりは、おじさんの気遣いがとても温かく
胸に沁みて、涙が出そうになってしまった出来事だった。
大事に使おうね。


さて、帰宅して、早速カナ表の音読、それから身近な人の名前の字を探したりもする。
「一番大きい紙出してきて!」と言うので、どうするのかと思ったら、ひらがな・カタカナ・
漢字の全てを写すと言う。ホンマかいな?!
A3の落書き用紙を渡しておいて、ごまめを寝かしつけに行った。戻ってみたら…
ひらがな50音を写したところで力尽きたようだった。でも、頑張ったね。

2 件のコメント:

  1. いいおじさんで良かったね~~~!!

    こまめちゃんも頑張ってる~

    確かうちにも友達からもらったひらがなとカタカナ表があってちゃんとパネルにしてたけど・・・どこにいったんやろう・・

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  2. >triyoshiさん
    こまめの学習熱は、このように突如「燃える」日があるかと思えば、
    ちっとも盛り上がらない日もあるようで…、まあ普通ですよね。
    親の私にも、教材のアイデアがいろいろ浮かんで作ってやらせてみたく
    なる日もあれば、なんとなく溜め込んでしまう時期もあり。

    triyoshiさんのところのお兄ちゃん&お姉ちゃんは、もうこんな表なんて
    いらない年齢なのですよね。
    そんな日がくるなんて、まだまだ想像の地平のはるか彼方の向こう側です。

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