2011年7月9日土曜日

クラス編成

夏休み前、すなわち年度末である。
9月からの新年度のクラス編成が発表された。

こまめの通うモンテッソーリ小学校では、グループ0・1・2=低学年クラス(Onderbouw)
/グループ3・4・5=中学年クラス(Middenbouw)/グループ6・7・8=高学年クラス
(Bovenbouw)というようにクラス分けされている。異年齢混成で1クラスに3学年が同席
しているのだ。

(小学校について詳しくはこちらの記事 → オランダの小学校

全学年のクラス表をもらったことで、学校の全貌が明らかとなった。
(今まではうすぼんやりとしか把握していなかった…)
低学年が6クラス、中学年が6クラス、高学年が5クラス。
生徒は各クラス24〜29名で、12月までは全校で463名、その後も4歳児が順次バラバラと
加わってくるので、来年の今頃には500名近くなっているはずだ。

こまめ自身は、今のグループ1から2に上がるわけだが、同じ低学年クラスのままなので、
担任の先生も教室もほとんどのクラスメートも変わらない。
中学年クラスに上がる子達が抜けるのと、新しく4歳になって入ってくる子達が増えるので
若干雰囲気は刷新されるが、それ以上のシャッフルはない。

こまめと同い年だが早々に中学年クラスに上がる子もいる。いわゆる飛び級だ。
勉強の成績だけでなく、社会性だとか適応能力だとか、総合的に判断されるようだ。
その反対に、中学年にあえて上がらず、もう一年低学年をやる子もいる。成績もあるかも
しれないが、おっとりした性格のその子の気持ちがまだ準備できていないようだったので
決断したとお母さんがおっしゃっていた。
もともとクラス内にいろんな年齢の子がいるので、そのこと自体はちっとも目立たない。
それぞれの子どもに一番適した環境を作ってやるというのが目的なので、○歳だから…と
いうことにあまり重きが置かれない。

そんなわけで、「13歳の男の子がギムナジウムを修了してデルフト工科大に進学!」なんて
いうニュースが出たりするわけ。
まあこれほどのウルトラ飛び級はニュースになるだけあって異例中の異例だと思うが、実際
のところどうなんだろうな…と老婆心ながら少々心配になったりもする。
学業に打ち込めるのはいいことにちがいないだろうが、周りはビール飲んでパーティーする
ようなノリなわけで…。
友達できるといいね。

2 件のコメント:

  1. そうそうオランダは小学校から落第がある。

    算数と本読みです。
    本読みは読解力も大切・・・。

    特にグループ3から4の時が多い。

    でも保護者はちっとも恥ずかしく思ってないし、子供為に無理して上のクラスにいく事もないとのんびりです、

    でも13歳で大学は、いくら頭が良くてもその子の事を考えればかわいそうかも・・・。2つ飛び級した子を知ってるけど親が子供が同じクラスの友達となじめなくてかわいそうと言ってました。

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  2. >triyoshiさん
    背格好も肌の色も年齢も、スタンダード(標準)という意識が日本とは全然
    ちがって、子も勿論そうですが、親ものびのびするな〜と実感しています。
    ただ、飛び級も落第も、勉強のことだけ考えたら合理的だと納得しますが、
    「同じ年頃」から外れすぎるとそれはそれで居心地悪そうで、難しいところ
    ですね。

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