2011年9月24日土曜日

全力投球

朝から段取りがめちゃくちゃな一日だった。

敗因はわかっている。
お弁当用に、前の晩のうちにお米を洗ったり野菜の下ごしらえをしたりするはずだったのに、
寝かしつけしながらうっかり寝てしまったのだ。
早起きはできたのだが、朝の台所はてんやわんや、結局まともに朝食を食べることなく出掛け
る羽目になった。(父と子ども達はちゃんと座って食べていた)


穏やかな秋晴れだったので、こまめを補習校に送り届けた後、また森へ。


日本人の友達カップルと一緒にピクニックをした。


森を歩きながらのおしゃべりも楽しく、別れ際に時計を見て… ヒャッ。青くなった。
こまめの下校の時間!
大慌てで補習校に電話をする。結局20分遅れのお迎えとなった。

こまめが不安で半泣きになってないだろうか…と申し訳なさでいっぱいになっていたのだが、
幸い担任の先生がずっとついていて下さり、おしゃべりしたり絵本を見たりしていたようだ。
案外落ち着いていて良かった。
先生より、「私達がついてるから大丈夫ですよ。慌てないで下さいね。」と、まず親の私を
安心させてくれるような言葉がけ。
一目見た時から、ユーモアも温かみもあって誠実そうで、信頼できそうな先生だなあ…とは
直感していたが、それが確信に変わった。

ついでに、宿題のことなどに話が及んだ。先生曰く、
「こまめちゃんは、字を書くのにしても、本当に丁寧に一生懸命取り組みますよね。
それでどうしても時間がかかってしまう。
それだけ、ひとつひとつに全力投球しているということです。
なので、お家で宿題をするのに量が多すぎて負担に感じるようでしたら、『ここまで』と線を
引いて下さって構いません。その範囲内で、しっかり取り組んで下さればそれで良いです。
今はとにかく、苦痛にならないように、嫌いにならないように持っていってあげて下さい。」
と、こちらの目をまっすぐ見て力強くおっしゃった。

こまめの「丁寧=遅い」という持ち味は、もう変えようのない性質だ。
遅いのは困るが、丁寧であることは美徳ともいえる。まさに一枚のコインの裏表。
その性質のポジティブな面を、今まではずっと「美しい作法」のような様式美のようなものと
して捉えていたのだが、先生との対話のおかげで「全力投球」という新たな価値に気付くこと
ができた。

そうなのだ、こまめは、ひと文字ひと文字に、そして日常の小さな動作のひとつひとつに、
いちいちこれでもかと心を注いでしまうから、だから時間がかかってしまうのだ。
手を抜くことを知らない=人より時間がかかる。
そのことで苦労することもあるだろうが、この価値はもっと前向きに評価してやらないとな、
と改めて考えさせられた。先生どうもありがとう。


…そうは言っても、身支度やらトイレやらはもうちょっとお早めに、とか、
マーガリンはそんな美しくキッチリ塗らなくてもいいからさ〜、とか、
やっぱり色々思うし、つい「早くしような」って言ってしまうのだけど…★

誰に似たかって? ………母ですな。(苦笑)

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