2011年9月26日月曜日

即席面談

先の記事の追記である。

放課後、こまめの担任の先生とお話した。
今朝の出来事がどうも引っかかっていて、先生の意見を聞いてみたかったのと、補習校の影響
が出ていないかどうかも聞きたかったので、少し時間を割いてもらったのだ。

まず、補習校については、疲労やストレスなどの変調はまったく見受けられないとのこと。
むしろ、低学年クラスの最年長となったことがうれしく自信にも満ちているようだ、と聞いて
大いに安心した。

先生は、その影響を懸念されるどころか、むしろ積極的に知りたい、こまめがイヤでないなら
宿題など是非持参して教室で披露してもらいたい、とまで言って下さった。

このような先生なので、次の質問の答えもある程度予想できたのだが、とにかく聞いてみた。
「日蘭二カ国語で通すに当たって、母の私は徹底して日本語を使っているが、そのことを快く
思わない人もいるかも? 校内ではあまり使わない方がいいですか?」と。

先生は大反対。
むしろ、こまめとの会話で私は絶対に日本語を手放すべきではない、とキッパリ。
クラスには親の一方が非オランダ人という子が何人もいるのだが、オランダ語しか話せず、
外国の祖父母と意思疎通できない子のケースをとても残念に思っているらしい。
生徒のみならず、先生自身の身内にも(欧州内ではあるが)国際結婚したいとこがいたりする
ので、身近なこととして考えられるのだろう。

「仮にそういう(快く思わない)人がいたとしたら、ま、言うてくるでしょ」とおっしゃる
ので、「ええ、正に今朝…」と事の成り行きを説明した。

先生はちょっと面食らっていたようだった。
他人がいても親子の会話を外国語で通す人を無礼者と見なす、そういう考え方をする人のいる
可能性は否定しない。
ただ、その考えを初対面の人に向かって言い放つのは、ちょっとそれはおかしいかも…と。

件のAさんに「失礼なんはおたくですがな★」と即座にツッコめなかったことを、今更ながら
悔やんだり。「どの口が言うてんねん」とか(笑)

先生としては、特定の文化圏の保護者がワッと大勢寄り集まって周りが理解できない言葉で
井戸端会議に花を咲かせたりするのはどうかと思うし、担任と意思疎通することすら困難な
「外国語オンリー」な親はちょっとキビシいが、私がオランダ語をそこそこ不自由なく話せ
ているので、全く問題ないですよ、とのこと。

先生のような考え方がオランダの一般常識かどうかはわからない。
選挙の投票結果のように、住む地域や世代によってもちがうことだろう。
ただ、私とこまめの身近な生活圏ではこれまで通りの行動様式を変えてしまう必要はないと
わかり、ホッとしている。
価値観の似ている先生の元で過ごせて、幸運だな。ありがたやー。

2 件のコメント:

  1. なるほど。ほぼ単一民族のこちらではなかなかない話ね。
    正直、そのAさんが単純に「性格が悪かった」ってことかな、
    とも思うけど(笑)
    自分と何の関係もないよそ様のことにぐりぐり頭を
    突っ込んで好き勝手なことを言いまくる・・・
    大阪のおばちゃんには沢山いるよ~そのタイプ(笑)
    (それに即座につっこみを入れれるようになってきた私)
    でも何も言い返さなくても良かったかもよ。
    「金持ち喧嘩せず」やん?
    (あ、金持ちって心が豊かってことね)
                            かがわ

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  2. >かがわへ
    大阪のおばちゃん…おそるべし(笑)
    ま、そういうおばちゃんやったら、明らかにツッコミに耐性はあるだろうし、
    屁とも思わない可能性も大なので(笑)うまいこと言い返すのも楽しそう。
    こっちの人にそのセンスがあるか…
    特に初対面の人は未知ゆえに怖くて試せません(笑)

    私としては、日頃の恵まれた環境を再認識した出来事だったので、そういう
    意味では良かったかも。

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