2012年1月23日月曜日

やられた

空き巣に入られた。

遠縁の親類のお葬式で出かけていた夕方から夜にかけての4時間ほどの間のことだった。
帰宅したら、父のと私のノートパソコン、2台が消えていた。
翌朝、さらに私の古いノートパソコン1台と外付けハードディスクがないことにも気づいた。
その結果、モノ以外に、父の苦労の結晶である進行中の仕事がひとつパーに。
そして、HDを保管場にしていた我が家の写真データがほぼ消滅した。

寝室の窓をこじ開けて出入りしたようで、居間の抽出しをあさった形跡もあった。
鑑識の人の話によると、手袋の跡が窓枠についており、どんな工具を使ったか、およその見当
もつくとのことだった。
しかし、仮に犯人が検挙されても、盗まれたモノが戻ってくる確率はほぼないとのこと。

現金やカード、パスポートなどには目もくれず、PCハード、それも特定のモノに限定した
犯行(AppleはもれなくいただきだがSAMSUNGは置いていくとか、デスクトップPCに
手をつけないとか)。

モノよりも中の写真や動画が惜しい。
しかし、これも考え方一つで割り切れることがわかった。
パソコンしない日本の親のためにプリントして送った写真が大量に実家にあるし、ここ1年の
日記はこのブログにあるので、将来子ども達と思い出を共有する方法はゼロではない。

津波で家財道具一切や家族を失った人のことなどにも思いを馳せずにはおれなかった。
まだ手元にあるもの・これから手元に残るであろうもののいかに多いことか気づかされ、
むしろそのことに感謝しなくてはいけないのだと思い至った。
あれだけ盗られてまだこうして自宅でネットできている現状も、考えてみたら大変な贅沢だ。

そんなわけで、さんざんな目に遭いつつ、禍転じて福となせるよう、日々を大切に生きねば…
と思いを新たにしているところ。


ちなみに、事情聴取に来た警官&鑑識官の3人の大男、それぞれいい味出していた。
テレビを見ないので、オランダの刑事ドラマがどんなのか知らないが、いかにもそういうのに
出てきそうな人ばかり。
こまめは本物のピストルや手錠にドキドキしていたし(親切にも携行品を全部見せて説明して
くれた)、私は鑑識の七つ道具の入ったアタッシュケースにワクワク。

パソコンが…!と家の中を走り回る親を見て、ごまめも「ごまめちゃんのコンプーターは?」
と騒ぎ始めた。ボタンを押すと歌が流れたりアルファベットのゲームができたりするやつね。
まさか…?
念のため、と確認に行ったら…
子供部屋の所定の位置に、ちゃーんとありましたよ。良かったね!
(なくなってたらむしろ笑える)

2 件のコメント:

  1. 大変なことになりましたね。
    オランダ、おまめさんのご近所ではこんなことがよくあるのでしょうか?
    うちは田舎で、鍵をあけっぱなしにして良く出かけてしましますが、きっと盗むほどのものはないのでしょうね。

    高価なものが、便利なものが、そして思い出が盗まれるって本当に嫌な気持ちになりますよね。私はアヴィニョンのアパートに住んでいた時に5階の踊り場に置いておいたロードレーサーを盗まれて、初めは信じられず、他の階などあちこち探し回りました。こんなところに置いてあるものを盗む人がいるんだとわかった時は、人間不信になりましたね。

    でもおまめさんの記事、本物の刑事さんに興味深々や、ごまめちゃんのパソコン盗難の話で終わっていて、後味が良かったです。

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  2. >garapyさんへ
    この近所でこういう犯罪は…日常茶飯事ではありませんが、やはりなくはないです。
    夜中に納屋を荒らしに入られたこともあります。
    私も実家で施錠しない習慣だったので、その調子でよく裏を開けっ放しで出てしまって
    いましたが、そういう時にはなにもなく、ちゃんと鍵をかけて出たらこじ開けられて…。

    子どもがいたから、無駄にパニックに陥らずに済んだと思っています。
    特に、就寝直前だったので、心配させちゃいけない・怯えさせちゃいけないと思って
    努めて明るく普通に振る舞おうと…。それで平静が保てたのだと思います。

    実は、まだ後日談があるのですが、そちらは記事にしようと思っていますので、
    お楽しみに。

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