2011年1月27日木曜日

ず!

こまめの通う小学校では、毎週金曜日は「クッキーモンスター」の日。
何のことかというと、クラスにお菓子を持って来て配るというお当番で、順々にまわってくる。
お菓子といっても市販のものはダメで、家で一緒に作ること、という名目。
まあ要するにちょっとしたお手伝いの宿題みたいなものか。

こまめの前回のお当番は夏休み前だった。
焼き菓子を作る習慣のない母は、揚げ菓子サーターアンダギーを作って持たせた。

今回は何にしようか迷ったが、こまめの誕生日の時に配って好評だった、お米のポン菓子にする。
ポン菓子(rijstwafel/ライストワーフォルという。味はしない、というかお米の味しかしない。
そのまま食べたり、クラッカー代わりにジャムやらパテやら塗って食べたりもする)に、溶かした
ホワイトチョコレートを塗り、トッピングをパラパラとかけてくっつける…という手順。
お菓子作りというか、お菓子を使った工作ですな。
こまめのクラスメートと遊ぶ約束をしていたので、一緒に作ることにする。



昨日使ったひらがなつみきがまだテーブルのところに出してあったのに目をつけた友達。
「これ何?」と不思議そうに聞くので「日本語の字だよ、たとえばそれは「る」っていうの」
すると「オランダ語ではなんて言うの?」と、答えられないようなことを聞いてくる。
「いやだから日本語なんだって」って言っても今ひとつピンとこない5歳児。
単語ならともかく、一文字だからね…。訳しようがないのだよ。


結局その子が晩ごはんの支度の時間に食い込むぐらい家にいたので、取り組みはお休み。
かろうじてDVD『いないいないばあっ!』を見たぐらい。
まあしかし、日本語にこだわらなくても、こういった機会は楽しくて貴重だから良しとする。

ただ気付いたことがある。
オランダ人の友達と一緒にいても、母に話すときは必ず日本語になっている。
私の方が友達に気を遣ってこまめにもオランダ語で話したりしていたのだが、それもなんだか
なあという気がしたので、日本語で言ってから同じことをオランダ語で繰り返す、という風に
してみた。二度手間だけど、内緒話か暗号のような感じにはしたくないし…。苦肉の策。


晩ごはんは体調がいまひとつなごまめのために鍋焼きうどん。
こまめが突然「ず!」と言う。
何のこっちゃ??と思ったら、テーブルに並べておいた乾燥ゆずのパッケージだった。
読めたの!すごい!と大げさにほめておく。
これこれ、これですよ。
日本の子はお菓子から何からパッケージの日本語に囲まれて暮らしているのだ。
テレビにも字幕が出るし、一歩家の外に出ると、看板や自販機などそこら中にある。
今度から、日本食材店に買い出しに行く時には、ひらがなの書いてあるものを選ぼう。

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