2011年5月26日木曜日

菜の花づくし

昨日とはうってかわって曇天強風、にわか雨までパラついている。

今日の封筒入りメモ:
「こまめちゃんへ おべんとうばこは なにいろか わかるかな? おかあさんより」
(答え:きみどり)


同じ封筒の中に、今日の取り組みの課題も一緒に入れておいた。
「なの花や 月はひがしに 日はにしに」という与謝蕪村の句を、一部漢字のまま(ふりがな
付き)で。

まずは一緒に声に出して読んでみる。
五七五の心地よさを繰り返し耳に馴染ませる。

次に語の意味をたしかめていく。
東西は、実際にその方角を指差しながら「お日さまやお月さまがおはよう/こんばんはと出て
くるところ・おやすみなさいとかえるところ」と説明した。
「なのはな」と聞いてパッと思い出せなかったようなので、『ことば絵じてん』から探してくる。
イラストを見たら既知のものだと気付いたようだ。
たまたま庭に薹(トウ)の立ちまくったまま放置した水菜の成れの果てがあったので、これも
菜の花のうち、と手折って観察してみることにした。


花びらを数える。辞典のイラストの通り、4枚。


菜種もたくさん付いていたので、もいで開いてみる。
種子は1mmほどの半透明のツブツブ。こまめが指先でつぶすと、やわらかかったそう。
「さや」って何?「透き通った」って何?と聞いてくるので、使ったことのない言葉が登場
していたことに気付かされた。


次に、先ほどの句をハサミで切り離しバラバラに。
母が暗唱したものを、耳で聞いて目で読み、順番通りに並べられるか。


できたできた。
並べた時点で再度音読し、全体的な光景の説明。
一面黄色い菜の花畑=季節は春、月がのぼり日がしずむ頃=時間は夕方、など。

もう一歩踏み込んで、出て来た漢字を絵と合わせてみる。読み方のヒントは先に貼った句。


思いつきで取り入れた俳句で、思いもかけぬ多角的な取り組みができた。
日本はいよいよ梅雨入りという頃なので、菜の花は若干季節外れな気もしたが、身近な素材
という点ではまだまだ間に合ったのであった。引っこ抜かないでおいて良かった…。

2 件のコメント:

  1. おお~素晴らしい展開!

    返信削除
  2. なかなかこういう風に計画は立てられないものですね。
    偶然が重なってここに至った…という感じ。
    たまたま外で遊べる天気じゃなかった、
    たまたまお弁当完食してたのでおやつもスムーズだった、
    よって小言や衝突もなく、機嫌良く取り組みを始められた、
    俳句を取り上げたいと思っていて、蕪村の句が季節もギリギリで幼児向けでも
    あった…など。
    水菜の花なんて、菜の花の説明してる途中で目にとまったくらいなんですよ!
    途端に理科風な奥行きが出たので絶妙でした。

    過去記事の「歌詞並べ」参考にさせてもらいました〜♪

    返信削除