2011年3月26日土曜日

街頭募金活動、無事終了!

市内の仲間と大急ぎで計画した街頭募金活動。
午前中ぱらついていた小雨も午後には上がり、薄日が差す中、無事に終えることができた。


当日は、市役所前の広場で毎週開催される青空市場の日。
マーケット責任者の計らいで、真ん中の一番人通りのある場所を使わせてもらえた。
市の人口は約19万人。その中心部とあって、けっこうなにぎわいだった。
始めてみるまでは、いったいどの程度の反応があるものやら不安に思っていたのだが、多数の
市民の皆さんから募金協力や温かい励ましのお言葉をいただき、杞憂に終わった。

当日の活動グループは計10名。
いつもの読み聞かせサークルのメンバーと、臨時にサークルに参加される「お友達メンバー」
の方々、そしてはるばるアムステルダムからも応援部隊として数名が駆けつけて、一緒に街頭
に立って下さった。歌や楽器の演奏、澄んだ声での呼びかけ、おにぎりや春巻きなど食べ物の
差し入れ…、本当に助かった。


活動の内容はといえば…
手作りの募金箱やポスターなどを与えられた場所に設置し、募金のお礼として折り鶴をお渡し
したり、短冊に漢字やカタカナで名前を書いたりした。
某ホテルから借用した法被を着て首からポスターを下げ…といった出で立ち。
にぎやかしに、サックスやリコーダーで日本の歌を演奏。
顔を出した子ども達も一緒に法被を着て、折り紙を折ったり童謡を歌ったりもした。


黙って募金箱にお金を入れて折り鶴も受け取らずに去って行く人、
「日本に知人がいてね…」と自らの日本滞在の体験を話し込んで行く人、
「頑張ってね」とあたたかい励ましの言葉をかけて下さる人、
不思議な文字で書かれた自分の名前を見てくすぐったそうに嬉しそうにする人、
「お国は必ず再興します、祈っています」と真摯な目で語ってくれる人…。
そして、あらかじめ声をかけていた知人が足を運んでくれたりもした。
どの方の支援もありがたく、とてもとても嬉しかった。


実現に際して、準備期間中に職場でいろいろと働きかけたり機材を駆使して協力してくれた
「パパさん部隊」の支えもありがたかった。
もちろん、当日の子守りや家事などのカバー態勢も。


そして、気になる募金の収益結果は…

なんとなんと、2416,53 ユーロ(約27万円)!!!

被災地で大変な思いをされている方達にとってどれくらいの助けになるのかわからないが、
赤十字社を通じて届けさせていただくことにする。

今回の募金活動は、ふるさと日本から遠く離れた土地に暮らす自分達自身への励ましでも
あったように思う。
こうして皆で力を合わせることで、バラバラのひとりひとりでは到底成し得なかったであろう
ことが実現した。何かしたいのに何もできない、そんな焦燥感や無力感から救ってくれたのが、
このような仲間とのつながりだと心から思う。
皆と出会えたよろこび、つながっていられる有難さを痛感した。

被災地での厳しい現実はまだまだ継続中なので、心から浮かれるというわけにはいかないが、
今の時点でやれるだけのことはやったというこの気持ちをエネルギーに変えて、次の一歩を
踏み出していこうと思う。

2 件のコメント:

  1. お疲れさんでした。
    一緒に活動を企画実行できたこと、うれしく思っています。
    地元でこれだけ成果を残せたことに本当に感謝の念でいっぱい。

    地元で、というのは、各地で行われた更に大規模のイベントでも皆さんかなり頑張っておられた様子。日本人、心はひとつ、というのを強く感じています。

    引き続き、できることでやっていこうじゃないか。

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  2. >ペっペんさんへ

    気分は「スイミー」。
    成せば成る、この前向きパワーを今後も保ち続けたいもんですな。

    都会のチャリティーイベントのことはNOSの夜のニュースでやってたようだね。
    タトゥーアーティストのおっちゃんみたいに、オランダ人がイニシアチブを取ってチャリティーを企画するケースもあるみたいで、ありがたいなあと思います。

    次は「にじいろ文化祭(仮)」かな?

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