2012年3月8日木曜日

日本語のひと

春休み明け2回目の幼稚園。
前回は例外的にこまめが一緒だったが、今回は通常どおり。
休み明けから本格的に「ひとりでいられるよう慣らす」という約束だったので、輪になって
朝のお話をする間だけ一緒にいて、それからスッパリ帰宅した。
案の定泣きまくっていたが、やむなし。

少しだけ早めに迎えに行ったら、ちょうど外遊びの時間だった。
その瞬間は泣いていなかったのだが、母の顔を見た途端にポロポロとこらえていたものが
溢れ出したようだった。

先生にお話を聞いてみたところ、好きな工作も歌も果物も、もう何にもやりたがらなかった
とのこと。ソファーで泣きながら横になってふてくされていたって…。

泣いて泣いて、もういっぱいいっぱいになってる時に、先生に何やら言っていたらしいのだが、
よくわからなかった…と言われた。
「日本語じゃないかな」と言っていたから、そうなのかもしれない。
オランダ語で言われたことは何でもわかるし、片言ながら話せることは話せるのだけれど、
ギリギリの状態で人にわかるようには話せなかったのかもしれない。


これまで母といる時間が長かったのと、日本語の視聴覚素材(幼児番組のDVDや歌のCDなど)
がこまめの時よりいっぱいあるのと、母とこまめの日本語でのやりとりを耳にしているせいも
あるのだろう、ごまめは圧倒的に日本語が強い。第一言語は日本語と言っていいと思う。

日本語ならずいぶん口達者にあれやこれや言うことができるのだが、オランダ語はまだ片言。
どうせそのうち逆転するから…と思って心配もしていなかったのだが、ひょっとして、その
ことも「幼稚園にひとりでいること」が負担に思える一因になっているのだろうか?

そういえば、先日のお別れ会で、Hちゃんにえらくなついていたけれど、思い返してみれば
Hちゃんは日本語を話していたのだ。
(その他のお友達はみんな、結局楽なオランダ語で遊ぶことがほとんど)

もしかしたら… これは仮説だけれど…
ごまめには、駐在員のお家の子のようなケアが必要なのかな?
…なーんて、ふと思ったりして。

言いたいことを言いたいように言えないのは、そりゃストレスだろうなあ。
日本語では言えるだけに、モヤモヤすることもあるかもしれない。


で、夕方のテレビタイム。
いつもは、母が台所仕事をする間、日本の幼児番組やアニメのDVDをかけておくのだが、
そういうのを見せたいこまめは公園に行っちゃって留守だったし、普通にオランダのテレビの
『セサミストリート』なんてつけてみた。

日中オランダ語の世界で過ごすこまめには、家で日本語のインプットを。
日本語どっぷりのごまめには、オランダ語の刺激を。
何事もバランスってことかな。

2 件のコメント:

  1. 我が家は3歳半女の子と1歳男の子ですが、
    上の娘は日本語が強いです。
    週2回のキンダーで何があったかや、日本語幼稚園で何してきたかを、のりつかった?はさみ使った?絵の具使った?外遊びした?なんて聞いてみると
    紐解くように、他の事柄も出てくるのですが、
    英語では語彙が足らないのか、練習が足らないのか
    主人が聞いても義母が聞いてもあまり話したがりません。
    それは、不自然だと私は思うので、英語のインプットも少し強化したほうがいいのかなと思い始めました。


    2人目は現地語が強いなんて聞くことが多いのに
    ごまめちゃんは日本語が強いなんていいですね!!

    返信削除
  2. >のほほん母ちゃんさん
    上のお嬢さんは、キンダーに通い始めるまではずっとおうちでしたか?
    こまめの場合、言葉を発し始める1歳前から週何日かオランダ語の保育園に
    預けられていたので(私の移民統合プログラム/オランダ語学校通いのためです)
    オランダ語の方がずっと上手で、楽そうでした。
    最近は補習校で刺激されることもあってか、日本語も盛り返してますが…。

    で、基本「相手に合わせる」ので、ごまめがガンガン日本語で話しかけるのに
    日本語で返してくれてる、という感じです。
    つまり、下の子が引っ張ってくれてる状況なのですよ(笑)

    現地語が拙いとちょっと心配になりますよね。
    後々苦労しない程度にサポートしていきたいとは思っていますが、
    刺激量の増加とともに案外すんなりいきそうな気もどこかでしていたり…。
    お互い、ほどほどに頑張りましょう~!

    返信削除