なんだかんだで、一週間も更新が滞ってしまった…。
書きたいことはいくつかあったので、さかのぼって追々上げていくつもりです。
* * * * *
3月11日。
あれから一年。
アムステルダムでは、追悼イベントが催された。
大震災がもたらした影響について考える、幅広い内容の意義ある集まりのようだったが、
幼い子どもと一緒の参加はむずかしそうだったので、行かなかった。
地元の身近な友人とお茶でも飲みながら語らうか…という案もあったのだが、こちらの体調
がいまひとつすぐれなかったこともあり、見送ることにした。
それでまあ、結局はなりゆきなのだが、家族のありがたさを噛み締める一日にしよう、と。
…といって、何も特別なことをするわけではない。
いつも通りの、ごくごく平凡な日曜日の、その平凡さと平穏さをしっかり味わいたかった。
膨大な数の「当たり前の風景」が、一瞬にして消え去ってしまったことを想いながら。
で、脳内BGMはずっとこの曲。
ゆっくり起きて、のんびり朝食をとって、
午前中のお勉強を済ませ(苦手なひらがなの練習&算数のプリント数枚)、
母は家事、父は庭先で自転車修理、そのまわりをこまめ&ごまめがちょろちょろ…。
青空にお日さま、澄んだ空気。
ジョウロの中に、大きなカエルが隠れてたよ!
二晩つづけて夜中に吐いたこまめだが、晴天のおかげか、案外調子が良くなったようで、
午後には公園へ。そこで会った幼稚園時代の旧友と夕方まで楽しく遊んでいた。
ごまめはたっぷり昼寝。
平日はこまめのお迎えのために中途半端なタイミングで起こされてしまうので、ここぞと
寝だめしているかのようだった。
晩ごはんは、最近極端に食の進まないごまめのために「これなら食べるかも」との父の案で
オランダ式のパンケーキは分厚いクレープのようなもので、ベーコンやら薄切りリンゴやら
と一緒に焼いたり、何もないプレーンもある。それに粉砂糖や黒砂糖、シナモンシュガー、
シロップなどをかけて食べる、おやつか朝ごはんのような素朴さ。
お砂糖で、キティちゃんの柄ができたよ。
元々大食いではないごまめだが、好物のパンケーキすらほとんど食べないので、「筋金入りの
食べない期」に突入したことが判明…。まあそのうちまた食べるようになるかなあ。
三口ぐらいしか食べなかったのでは…。牛乳で生きてるとしか思えない。
でも、おチビはともかく、ちっともやつれて見えないから、大丈夫なのかな。
食後、震災関係の特番を見た。
日曜夜のゴールデンタイム、NHK的なチャンネルでやっていた、英国のドキュメンタリー
「Children of the Japanese Tsunami」のオランダ語吹替版で、テーマは震災と子ども。
これなら家族で見られるかもしれない…と思い、いつもはテレビをつけたりしないのだが、
思い切ってつけてみた。
解説はオランダ語だったが、番組のほとんどを占めていた被災地の子ども達のインタビューは
日本語のまま(オランダ語字幕)。「生の声」が聞けて、貴重だった。
我が子を失った母親、高い放射線から我が子を守るべく苦労する父親、警戒区域への一時帰宅
に同行…など、大人の声が聞ける場面もあった。
ひとりひとりがどのように「震災のその後」と向き合っているかを丁寧なまなざしで伝える、
良番組。こまめもごまめも、何かしら感じてくれたろうか。
追記:
上記番組をYouTubeに上げてくださった方がいます。感謝。
(ナレーション:英語、インタビュー:日本語)
心しずかに合掌。
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