2011年6月9日木曜日

季節の俳句

放課後は公園で遊んだり、晩ごはんの後はちょっとした罰で自室に行かせられたり…。
で、今日の取り組みは就寝前の暗唱のみ。
「青梅に」に続き、前にやった「古池や」と「菜の花や」も。まだどちらも記憶に残っていた。

これらの「語句/文字並べ替え」を「ひらがなワーク」のファイルの「な/ふ/あ」の各セク
ションに入れておいたのだが、こんな感じで毎週ひとつ俳句をとりあげていこうと思っている
ので、別の「俳句ファイル」にでも入れることにしよう。

季節の短い詩(こまめは歌だと思っている)を、情景やモチーフと共に知るのはなかなかいい。
オランダの気候=季節感は、日本のそれと微妙にちがう。本当の味わいは空気を肌で感じる
ことでしか知り得ないのかもしれないが、せめて頭の中だけでもイメージがわくように。

3月までにやってみようかと思っているのは、こんな感じ。

菜の花や月は東に日は西に(蕪村)

古池や蛙とびこむ水の音(芭蕉)
青梅に手をかけて寝る蛙かな(一茶)←イマココ
朝やけがよろこばしいか蝸牛(一茶)
此ほたる田ごとの月にくらべみん(芭蕉)

うれしさや七夕竹の中を行く(正岡子規)
風鈴や花にはつらき風ながら(蕪村)
閑さや岩にしみ入る蝉の声(芭蕉)
朝花火海水浴の人出かな(高浜虚子)
さじなめて童たのしも夏氷(山口誓子)
夏河を越すうれしさよ手に草履(蕪村)
夕立や草葉をつかむむら雀(蕪村)
月出でて鬼もあらはに踊かな(河東碧梧桐)←盆踊り
しずかなる力満ちゆきばったとぶ(加藤楸邨)

名月をとってくれろと泣く子かな(一茶)
十五夜やすすきかざして童達(村上鬼城)
何着てもうつくしうなる月見哉(加賀千代女)

竹竿のさきに夕日の蜻蛉かな(正岡子規)
猫の子のちょいと押さえる木の葉かな(一茶)
行あきや手をひろげたる栗のいが(芭蕉)
去年より又さびしひぞ秋の暮(蕪村)
かれ芒かさりかさりと夜明けたり(一茶)
日の暮れの背中淋しき紅葉哉(一茶)
秋深き隣は何をする人ぞ(芭蕉)
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規)

こがらしや海に夕日を吹き落とす(漱石)
両の手に朝茶を握る寒さかな(杉山杉風)
猫老て鼠もとらず置火燵(正岡子規)←こたつ

らふそくの燃えゆくはたのしクリスマス(山口青邨)
餅の出る槌がほしさよ年の暮(一茶)

元日やたたみのうへにこめ俵(立花北枝)
せりなずな御形はこべら仏の座すずなすずしろこれぞ七草

うまさうな雪がふうはりふはりかな(小林一茶)
雪だるま星のおしやべりぺちやくちやと(松本たかし)
鴨おりて水まであゆむ氷かな(服部嵐雪)

三ツ子さへかりりかりりや年の豆(一茶)
豆とりて我も心の鬼打たん(志太野坡)

梅一輪一輪ほどのあたたかさ(服部嵐雪)
あたたかや皮ぬぎ捨てし猫柳(杉田久女)
雛祭る都はづれや桃の月(蕪村)
穴出でむ蟲のほのめきあきらかに(阿波野青畝)
両の手に桃と桜や草の餅(芭蕉)
雀の子そこのけそこのけ御馬が通る(一茶)
春の海ひねもすのたりのたりかな(蕪村)


これらを読んでいるだけで四季がめぐってくるような気がする。これぞ日本人の情緒と思う。
他にももっと有名な句があるが、幼児でも情景を思い浮かべやすいものをと、観念的すぎる
ものは敢えて選ばなかった。

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