2011年6月16日木曜日

教材としてのマンガ

最近注文した本が数冊届いた。

期間限定のギフト券があったので、その期限が切れる前に…と、まんまとあちらの商法にのせ
られたような形だが、ちょうど読んでみたい/読ませてみたい本があったので、まあいいや。
おかげで送料がそっくり浮いた形になった。

その中の一冊が、『ドラえもん』。あの名作の、第1巻である。
キョーレツに懐かしい「てんとう虫コミックス」!『あさりちゃん』が好きだったな〜。

ひらがなの読みをぼちぼちクリアしつつある感じのこまめに、次のステップ(カタカナ・漢字)
への橋渡しをしたいと思っているのだが、50音表/漢字表から順々にひと文字ずつピックアップ
していくやり方には限界を感じている。それでは「英単語1000」の類の、単なる暗号解読情報
のようになってしまう。
ひらがなをやり始めた時にも思ったことなのだが、実際に使われている文脈から「生きた言葉」
として身近に触れさせるに越したことはない。

そのために、年齢相応で興味をかきたてるものを…というわけで、マンガの登場。
フリーマーケットで小学校中学年向けの科学本(ドラえもんのなんとか百科)を入手したら、
ろくに読めもしないのに夢中で眺めているので、これは…と気付いたことなのだ。
もちろん絵本もたくさんあるし、そちらも手に取り放題なのだが、マンガの吸引力といったら
その比ではない。

最初は絵を追うだけでも結構。視界の隅に漢字かな入り交じった文章が入ってくればいい。
「ジャーン」などの効果音はカタカナであることが多い。様々な擬音語を、それらが使われる
シチュエーションごと理解できる。

それ以外にも、「宿題やテストに苦しめられる小学生」や「ガキ大将とおとりまき」「ママの
お小言」などといった定番の世界観を通して、日本社会をうかがい知ることができる。
空き地に下水管なんて今時そうそう見られないだろうが、押し入れや座布団、お風呂、ランド
セル、広い校庭…など、日本独特の大道具小道具。
タケコプター・どこでもドア・タイムマシンで、時間と空間を自由に行き来できるという、夢
いっぱいの設定。いいではないですか。

母の母、つまりこまめの祖母から受け継いだマンガ好きで、家にも若干のマンガ蔵書がある。
詩的文学的な作品も多く、いつの日かこまめごまめと共有してみたいものだなあ…と、遥かな
夢を抱いていたりするのだが、そのはじめの第一歩として最適ではないかと思って選んだ一冊、
それが『ドラえもん』なのであった。

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